siempre futsal, solo futsal モトくんとトカレフ。
僕が大阪で学生をしていたとき、小さなビデオ屋でバイトしていた。大阪はそのスジの人が多く、なかなかエキサイティングな職場だったけど、それなりに楽しかった。そこに僕の後輩として、モトくんというのが入ってきた。格好は普通なんだけど、少ししゃべってみると彼はとてもやんちゃな若者だった。当時の大阪は荒れていて、僕は都島区というは地区に住んでいた。東京でいうと、新宿から二つ目の駅。大阪の中心に住んでいたのだけど、朝方は暴走族がうるさかった。そんな都会でもまだ暴走族が我が物顔で走っていた。僕のアパートの大通り沿いを暴走族が爆音をならして走って、その後をパトカーがサイレンを鳴らして通り、最後は救急車のサイレン音が一つのセットだった。
ある日、あまりのうるささに起きたら、僕のアパートの向かいのガストの駐車場で、警察とヤンキーの兄ちゃんが殴り合っていた。警官はそのヤンキーをボコボコにするのを見て、やっぱ警察は強いわ、と思ったのを覚えている。
で、そのモトくんなんだけど、やっぱりヤンキーなので上下関係にはすごくうるさくて、先輩の僕にはとても気を使ってくれた。そんな事しなくてもいいよ、て言っても
「大丈夫っす!、雪さんは休んでてください」
なんてこっちが逆に気を使う事をよくやってくれていた。
彼はよく、
「雪さん、今一番怖いのは小学生ですよ〜。アイツら平気で人を刺すんですよ〜。俺らなんか可愛いもんですよ」
なんてきいてもいない事を良く教えてくれた。
ある時、給料日の前の日に、
「今度の給料、僕がんばったんで10万ぐらい入るんですよ〜」
と言ってきた
「へえ、すごいじゃん。何に使うの?」
「いや、アレですよ〜。今だったら10万なんですよね〜」
「何?」
「トカレフっすよ、トカレフ。今、評判悪いんで安いんですよ〜」
なんで評判悪いの?と思ったんだんだけど、もちろんそんな事はきけない俺であった。
「見ます?
「いや、いい。大丈夫」
と丁重にお断りさせて頂いた。
これ、本当の話。
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