siempre futsal, solo futsal 昔のバイト
大阪に行く前に千葉市のとある大きな記念病院で清掃員として1年ぐらい働いた事があった。清掃員といえばおじいちゃんおばあちゃんと決まっているわけで、僕はその中で一番若かった。他の従業員から見れば孫同然の存在で、みんなよく可愛がってくれた。そのバイトは高校在籍中も入れて2年ぐらい続けたかな。結構たのしかった。掃除につかう色んな機械や薬品なんかの使い方も覚えたし、人気のいなくなった病院で誰にも邪魔されずに自分の仕事が出来ることが当時の自分には凄くよかった。2年もいれば色んな事を知ることができて、自然と病院の事情が風の噂で耳に入ってきたりしていた。その病院の院長がまた面白い人で、病院がしまった後、僕が掃除している所に来て
「がんばっているね」
なんて声をかけてくれた。
その病院での経験上、医者はみんな大柄な態度だと僕の中で決まっていたけど、この院長先生はいい人だったなあ。オレみたいな下っ端にも声をかけてくれるぐらいだからね。
いつも患者さんとしゃべる事が多かった。喫煙室の灰皿なんかを掃除しようとすると、向こうは暇だからしゃべりかけてくる。兄ちゃんいくつ?何しているの?とよくきかれた。仲良くなった患者さんのなかで、糖尿病で入院している人がいた。僕が掃除をしていて、掃除道具を載せているカートを取りに行くと、カートの中にコーヒーなんかをいつも置いてくれていた。いつも元気そうにしていて、とても病人には見えなかったけど糖尿病で入院するぐらいだからきっと症状はそう軽くは無かっただろう。
ある日僕が仕事の後かたづけをしていると、その患者さんがジャージ姿でエレベーターから降りてきて、今からジョギングに行くという。そんなに元気だったら病院生活は退屈だろうなと思いながら僕は仕事を終え、着替えて、千葉駅まで歩き始めた。もう少しで駅につきそうな時に、食べ物やさんから僕を手招きする人いるのに気付いた。さっきの患者さんで、その店はミスター・ドーナッツだった。ミスター・ドーナッツの中に糖尿病の患者・・・。その手の中にドーナッツ・・・。もちろん僕は秘密にした。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.floriano.info/florianoblog/tt-cgi/tt_tb.cgi/186