人生の風

 30歳を前にして、最近自分の人生を振り返る事が多くなった。普通の人生なんて存在しないけど、その中でも僕の人生は少し特殊かもしれない。そのため苦労したり逆にいい目にあったりしてきた。僕の人生に吹いた風は向かい風、それも前に進めない程の強さの時もあったが、多かれ少なかれ誰の人生にもある事で、他人から見ればそう大した事ではないのかもしれない。
 紀元前200〜300年のギリシャ・ローマ時代の平均寿命は30前後だとされる。人生30年、男は10〜12で成人となって結婚し子供を持ち、戦争に出た。30年の人生における経験の殆どは「一度きり」のものばかりで、そのため当時の人々の人生はとても「濃い」ものだったのでは、と言われている。つまり、全ての物事が最初で最後となるわけだから、その印象は強烈に残ったのでは、という事だ。すべての物事に
「人生でたった一度だけの・・・」
というフレーズが付くわけだ。
恋愛小説などではこの話題は有名で、「人生でたった一度だけの愛」となるとナルホド、ロマンチックな香りがする。
 現代の人間は80年は生きられる。長い!長いのである!その間に色んな事を思い、経験するだろうけど、それらの密度がローマ人より薄いと言われると何だか納得行かない気もする。僕らの人生の中にも、「人生でたった一度だけの・・・」何かが絶対にあるはずだ。時間はいつもの様に流れる訳で、その時に気づかない事はある意味当たり前なのかもしれない。過ぎ去った時間を憂う事が出来るのも長い人生の一つの意味であるのかも。

今回のお題は広すぎるため、いつか続けます。


投稿者 yuki : 11:16 | 2005.10

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