2007/2/18 日 | 2007.02
かぶり物の悲しさ
韓流映画に「サッド・ムービー」というのがあって、複数のカップルの別れざまを描いた泣かせるためだけに作られたタチの悪い映画である。その映画の話の中に、遊園地でかぶり物をして働いている女の子の話がある。彼女はその遊園地で似顔絵を描くバイトをする男に片思いをしている。かぶり物をしている時は平気で接する事が出来るのだが、素顔を見せた事はない。それは、彼女の顔に大きなやけどがあるからである。彼女は是非とも彼に似顔絵を描いて欲しいのだが、顔をさらす事が出来ない・・・、という話がある。
僕の中ではキャラのかぶり物は直視できないものである。どんなに可愛いキャラだろうが、中に誰かが入っている事を思うと冷めてしまう。かぶり物は子供のためのものなので、大人がそう思うのは当たり前だけど、素顔の見えない誰かが子供と一緒に遊んでいる構図はホラーなんだよね。そうでない場合は
「あの人大変だなあ・・・・」
なんて思うともう終わりである。かぶり物の完成度はそこで決まると思う。いかに中に誰かが入っている事を感じさせないか。その点ではディズニーはやっぱり一流だろう。ガチャピンだってすごい。
人形の中に誰かが入っている、と考える事は野暮この上ないけど、「サッド・ムービー」はそこを逆手に取っている。「人形の中に可愛い女のこが入っているかもしれない」というのはすごくいい発想だけど、もう妄想でしょ、完全に。そう思うと僕はやっぱりかぶり物を一歩引いて見てしまう。誰かの楽しみは誰かの仕事の上で成り立つのは当たり前だけど、汗だくの誰かがぬいぐるみの中で踊るなんて、ホラーです。完全に。
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