2007/2/20 火 | 2007.02
アカデミー賞
映画は興業であって、興行収入が全てである。制作側はそこに芸術性やメッセージ、世の中を変える何かを一生懸命詰め込もうとするんだけど、残念ながら「金」が常に付きまとう。
この興業収入を大きく左右するのが賞レースで、その筆頭に君臨しているのはアカデミー賞である。映画界で最大の栄誉とされるアカデミー賞だが、やはり金の影響を避ける事が出来ずにいる。
投票権をもつのは映画芸術科学アカデミーの会員。この会員たちは要は同業者で、互いに仕事をもらったり上げたりしている。彼らの投票権が動くのは
「アイツに世話になっているから」
「友達だから」
「この先お世話になるから」
という、身内投票の悪い部分が思いっきり出た投票なのであって、悲しい事ではあるが、映画そのもののデキや価値とはちがう所にある。凄く悪い事に思えるけど、上に書いたように「映画は興業」だから、ある視点から見ると仕方ない事なのかも知れない。もともと「映画の祭典」とはうたっているものの、その中身は「今年一番頑張った同僚を褒め称える会合」なので、実は特殊な祭典である。
面白い事に映画の歴史を変えてきた作品は受賞をしていない事が多い。
71年 時計仕掛けのオレンジ
75年 ジョーズ
76年 タクシー・ドライバー
77年 スター・ウォーズ
82年 E.T.
94年 パルプ・フィクション
98年 プライベート・ライアン
これらの作品は一番重要な賞、「作品賞」にノミネートされながらも受賞出来なかった作品である。これらの映画は現代でも十分に通じ、その後の映画界に大きな影響を与え、ある時代を作った映画ばかりである。面白いのはこれらの作品が賞を逃した時に受賞した映画を誰に聞いても答えられない事である。受賞を逃した映画は知っているけど、受賞した映画は憶えていない状態なんだよね。これがアカデミー賞の悲しい所であって、現実なんだよね〜。
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