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差別

 昨日のスポーツニュースで見たんだけど、バルサvsサラゴサ戦でエトー選手が差別的なヤジを受けて自ら交代を申し出たそうだ。チームメイトにサポートされながら結局は最後までプレイを続けたが、後味の悪い試合だった様だ。
 サッカーに置ける人種差別は最近ではよく聞く様になった。アラゴネスがアンリに対して差別的発言をしたり、ロベカルが自分のチーム、レアルのサポーターから侮辱的なヤジを受けたり、今回のエトーの件もそうだ。
 サッカーを見ているゴールを決まった時など、色んな人種の選手が喜びを爆発させ抱き合ったりキスしたりする姿を見ると、サッカーってすげーな、と思ったりするけど、現実はそう単純なものでもないらしい。
 特にセリエAは酷いようだ。外国から来たプレイヤーばかりではなく、同じイタリア人でも差別される。経済的な理由から苦境に立たされるイタリア南部は、常に北部出身者の差別の標的となっているのだ。
 差別について書くといくら語っても答えが出ることはない。でも、僕は少数の人だと信じている。きっとそうだ。宇宙からは国境なんて見えない。人種なんて意味がない。
 とはいいながら、僕が愛して止まないアルゼンチン代表のシャツを、黒人選手が着た事はないんだよね。そこにも差別が潜んでいるのかなあ。

花粉症

 また花粉の季節がやってきた。僕は花粉症の持ち主で、もう5-6年つき合っている。この時期が来ると目が痒くなり、鼻水がでたり、ノドが痒くなったりする。重い症状ではないけど、鼻をずるずるしているのは嫌なので、病院に行って薬を処方してもらっている。
 今年に入って、少し前から症状がでていたので、今日行って来た。花粉症の患者は年ごとに増えている様で、2050年には国民の40%が花粉症になるんだそうだ。増加の原因は、戦後植林された杉が花粉を大量に生み出す年代に育ったからだそうだ。しかも。今後はより花粉を生み出す年齢に入ってくるのだそうだ。
 花粉症というのはそもそも花粉に対するアレルギーだ。免疫の低下なんだよね。心当たりはありすぎるぐらいにありすぎる。最近は風邪を引きやすくなったり、ジンマシンに悩んだりしているぐらいだからね。プレイスタイルには合わない僕の強弱体質はいつまで続くのか。
 免疫低下の原因の多くは生活習慣や食生活に原因がある。そして、高いレベルの二酸化炭素濃度とディーゼル排気に含まれる微粒子、そしてなによりも地球温暖化に深い原因があるのだそうだ。ここまで来ると食生活に気をつけても意味ないのかなあ・・・・、希望をなくしてしまいます。
 何かで読んだ事だけど、今僕らが食べているものと、10年前の同じもに含まれている栄養素が全然ちがうのだそうだ。同じものを同じ量食べても、得られる栄養素が10年前と比べると断然低くなっているのだ。僕らの体質だけだhなく、土壌、環境の免疫も低くなっているのだ・・・。

どうでもいい話。

 少しやってみたい事でなかなか行動に移せない事がある。それは、左右色違いのシューズを履くことである。「勝手にしろよ、そんなものどうでもいいじゃん!」とコレを読んだ人は思うだろうけど、まあまあ、その通りである。普通にやればいいんだろうけど、「アイツバカじゃないの?」みたいに思われるのがちょっとね。
 NIKEが引っ張ったスニーカーブーム後、ハイテクスニーカーの奇抜なデザインはどんどん生まれた。現在ではそのブームは一回りし、現在ではシンプル指向に戻っている。が、どんな奇抜なデザインが生まれても、「左右違う色のスニーカー」という発想はなかった。たしかポンプフューリーの左右色違いモデルを雑誌で見かけた事はあったけど、実物は見た事ない。
 というわけでそれだけの話なんだけど、誰か一緒にやんない?

代表者会議

 今日は代表者会議に行って来ました。僕一人では不安という事で、スーザンが保護者として来てくれました。会議では前シーズン前期の準優勝商品と賞状をいただきました。商品はボール1個、バンデージ、アイススプレー、ジュース1箱です。今度の練習にもっていきます。会議の内容については今度の練習で報告します。
 今回の会議では僕は2度目の出場なんですけど、フットサルの輪がいつの間にか広がっているなと感じました。来ている人はみんな「どこかで見た顔」なので、もはやちょっとした連帯感があるんだよね。言葉を交わす人も何人か出来たしね。
 今回からe.c.chibanespaさんが復帰します。(ムラスギさんは髪の毛が伸びていて、最初だれかが分からなかった。)対戦したい!
 いつも思うけど、千葉市リーグは恵まれている。板の上で蹴れることももちろんそうだし、運営、審判もしっかりしている。なにより「プレイ優先」「フットサルのため」という理念がしっかりしている事がそのリーグの「本気度」を表していると思うんだよね。だかからこそ僕らは迷惑をかけない様にしないといけない。そして常に本気で100%の力を絞って試合をしたいと思う。というわけで、今度の練習で聞いた話を報告しますので、よろしく!

それから、AとCがまだ新しいユニを見ていないので、写真を乗せます。フォトアルバムでみて。

フォトアルバム

水くさいぞこの野郎!

 マッツンがいつの間にか退団していた。僕は全くしらなかったので、ショックだった。仲間が離れていくのはちょっと寂しい。ま、彼なりに色々考えた上での苦渋の決断でもあるだろう。仕事が忙しくて練習に来れないもどかしさは(今頃G、Cが体験しているだろうけど)計り知れない。殆ど練習に参加出来なかったしねえ。それともアジの後がまとしてイソノ軍団に入れられたのが嫌だったのかな。
 思い出すのはマッツンのシュート。あの細い体のどこにそんなパワーがあるんだ?と思わせる殺人シュートだったよねえ。そのシュートを打ってもらうためフリーキックを任せた時に、横にチョコンとパスを出すお茶目さもあった。
 僕らのチームも些細ではあるけど歴史があって、何人も入団したり辞めたり残ったり追い出されたり踏み台にされてきた。誰かと一緒にボールを蹴れるのは素敵な事で、まあ、そんなに深く考えなくてもフットサルをしていればそのうち会えるだろう。その日まで!

歴史

 このブログで海外の事やそこで起きた事件について好き勝手書いている内に、そこで起きた歴史や事件にとても興味はわいてきた。世の中には不思議な事がたくさんあるもので、生きている内に全部知ろうとしても無理な話だろう。
 僕はもともと歴史はあまり好きではなく、歴史上に有名な人物にもまったく興味を感じなかったので、全然詳しくない。ガキの頃に百科事典を見ていたら、「歴史は繰り返す」みたいな事が書いてあって、「ナルホド、みんな歴史を勉強はするがそこから何かを学ぶ事はないのか!」と悟っていたのが原因だろう。が、映画を見出す頃から歴史の事を知らないと話にならない事もあって、色々読んだけどそれでも興味はあまり湧かなかった。
 歴史には教科書に載っているような「王道」もあるけど、少し前に書いたアナタハン事件の様な脇道っぽい歴史事件がたのしい。ネタに困ったら色々書いていこうと思う。うん。

29

 ついに僕も29になりました。28になった昨年はなんだか考え深い想いを感じたけど、30へのカウントダウン真っ最中の今はなんかだふっ切れた気がする。年なんて関係ないとみんな口にするけど、本当に年って関係ないな、と思う。だって僕は変わってないのだから。
 変わったといえば、僕を見る周りだろう。29だから仕事で責任を負えるし、一般的な常識を知っているし、そこそこの経験も積んでいるだろう、という見られかたである。だって、29なんだもん。が、僕からしてみれば体は別として、精神的には20の時と変わっていない!大きな声でいう事じゃないけど。
 サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」での主人公、ホールデンは欺瞞に満ちた大人たちを非難し、制度社会に反対する。ホールデンが軽蔑する年齢になった今、自分がホールデンが嫌う様な大人になったとは思えない。ホールデンの様な捻くれたガキには何も分からないし、僕にだって何かを分かっているとは思えないのだ。
 全く成長していないとは思わないけど、自分が想像した大人像ではないのは確実。前にどこかで書いたけど、大人になったから迷いが消える訳ではないし、何も解決しない!うーん、いいのか悪いのか。

フィギュアスケート

 トリノオリンピックで日本はまだ一枚もメダルを獲得していない。だからなのか、イマイチ盛り上がらないね。国民性なのか、メダルへの期待がとても高い。このままメダルゼロだったら、今後の冬季スポーツへの風当たりは強くなるのかもしれない。冬季スポーツの強さはその国の経済状況と密接にリンクしていて、「金のある国ほど強い」という事になっているようだ。現時点ではドイツとアメリカがメダルを多く獲得している。経済的にみれば、日本もいい所を行けるはずなのだが・・・。
 「メダルメダル」とみんないい過ぎ!と言われながらもやっぱりみんなメダルを期待している。世界4位でも十分すごいじゃん!とは思うが、銅メダルと4位では後の人生も変わる程ちがう。雲泥の差だ。ま、見ている僕らより本人の方が何万倍もくやしいはずだ。スピードスケートの岡崎選手が
「メダル取れなくてすみません」
みたいな事を言ったらしいけど、そうまで言わせる世論は怖い・・・。
 いつか水泳の千葉すず選手が「メダル○チガイ」と言った事を思い出す。

血は水よりも濃い。

 昨日はかんぴお〜ねの皆様に練習試合の相手をしてもらいました。素敵な体育館で楽し蹴れました。やっぱり体育館でやると全然違いがますね。ありがとうございました!また誘ってください。
 
 最近の僕の使い古したフットサルシューズ、NIKEのTOTAL90ゴールドが行方不明になっている。もうボロボロなので雨の日用に取って置いたんだけど、探してもみたらない!ま、家の中でなくなっているわけだからいつか出てくるだろう、と思っていた。
 おととい発見した。家に帰ったら、玄関に普通に並べられているではないか。あー、あった。今度雨に日に使おうなんて思っていたら、昨日の朝にはなくなっている。こりゃ誰かが履いているに違いない!
 父にきいてみたところ、「俺が使っている」と言われた。父は溶接工の仕事をしていて普段は作業着だからフットサルシューズを履いていても問題はない。でも流石にもうボロボロだから、新しいのを買って来ようか?なんて提案したみた。
「いや、仕事中に履くだけだから大丈夫」なんて言われながら、
「どこが気に入ったの?」ときいてみたら
「うん、このつま先の収まり具合の感じがなんだかいいんだよね〜」
なんて言っている・・・。

父はスポーツを全くしない男だからトゥーキックなんて知らないと思うんだけど、なにやら僕のトゥーキックの原点が暴かれた気がした会話であった・・・。

行ってみたくない所その2

 関東は東京タワー、関西では通天閣である。
 僕が大阪にいた頃、とりあえず一回は通天閣には行かないとダメだろう、なんて思っていた。それをバイト先の店長に行った所、
「お前みたいな大阪の事を知らないヤツは行ってはアカン。帰って来れなくても知らんからな!」
なんて言われた。学校で友達から情報収集をしたところ、

@新世界(通天閣の下に広がる歓楽街)では昼間でも店のシャッターが閉まっている。
A怪しいおっちゃん達が怪しいものを売っている。
B猫や犬の死体が転がっている。

等々の怪情報ばかりだった。
 実際調べてみると新世界は普通の街ではないみたいだ。戦前はとても栄えていた。芝居小屋や映画館、飲食店などがあつまり、歓楽街を作っていた。が、戦後ともなると少しずつ衰退を初める。皮肉な事に今では「ちょっとレトロな町並み」が逆の観光資源となっている。

 通天閣は、大阪市浪速区の新世界中心部にそびえ立つ塔である。頂上にはアメリカ生まれの神様、ビリケンが祭られている。そのままBilliKen。アメリカの芸術家が夢に出てきた神様を彫刻にしたものだという。一応、幸運の神様という事になっている。

 新世界にしろ通天閣にしろ、普通が目指すであろう「オシャレ・格好いい・モダン」とかけ離れている所が一番面白い。ちょっとズレている、そこが面白いのだ。
 ちなみに今の通天閣は2代目である。初代は戦中に鉄を利用するために解体された。ちなみにビリケンも2代目である。1代目は行方不明になっている。どこまでもずれているのだ。

行ってみたくない所その1

いくら考えても行ってみたい所がなくなったので(やっぱ海外意識うすいな)、今回から
「自分では行きたくないけど、どうしてもというなら一緒に行く?」
ぐらいの基準で書いてみました。 

 マリアナ諸島の島の一つにアナタハン島というのがあって(サイパン島の近く)、歴史的にあまり知られていない事件の舞台である。なんと言えばいいのか、映画で言えば「蠅の王」か「バトルロワイヤル」といった所か。
 昭和19年、軍に徴用された複数の漁船がアナタハン島沖で米軍機の空襲を受け、乗っていた30人の軍人と漁師がアナタハン島に流れ着いた。そこには戦前から日本企業によるヤシ林の経営が行われていて、民間人の日本人女性比喜和子と農園技師の日本人男性1人がいた。和子には夫がいたが、行方不明になっており、農園技師とつき合っていた。原住民もいたが島が空襲を受けるなか原住民はアメリカ軍に連れて行かれ、または逃げだし、最後には一人もいなくなっていた。
 男30人に女が一人。おまけに戦時中という人間性が失われる時代のなか、この島を狂気が包んだ。
 当然食料が必要になる。和子らは農園で30人もの男を食べさせたが、長くは持たなかった。1ヶ月もすると食糧が底をついたため、男たちはグループに分かれて里芋の栽培などを始めた。生きるためには彼らはネズミでもコウモリでも何でも食べた。が、全ての行動には「米軍に見つからないように」という制限があった。
 昭和20年8月18日、戦争が終結を向かえるが彼らは知るよしもない。相変わらずの生活を送っていた。が、空爆がなくなる事で生活に余裕がでてきていた。夜に宴会をひらく事もあったようだ。その中で農園技師と和子が夫婦でない事がわかってしまう。奇妙な空気の中、昭和21年の8月に墜落したB-29を発見する。機の中から缶詰が回収される。これだけなら良かったのだが、2人の男が銃を手に入れる。しばらくすると、その2人と中の悪かった男が変死した。「木から落ちた」という事だったが、目撃者はこの2人しかいなかった。
 その後和子は、ある男と駆け落ちし逃げるが簡単に発見されてしまう。それ以降、男たちの和子争奪戦が激化する。ピストル2人組の一人がに和子に迫るようになった。そしてなぜかその後、農園技師、銃を持っている2人組と和子の4人で暮らすようになる。もちろん、そんな関係は長く続かない。銃を持っている2人組が仲違いをし、一人がもう一人を射殺。それにビビッタ農園技師は和子を銃を持つ男に譲る。ところが3ヶ月、この銃をもった男が行方不明になる。殺された証拠はないが、その直後農園技師と和子が復縁をする。
 半年ほどして今度は農園技師が変死する。和子とA男によると、「農園技師は食中毒で死んだ。」ということになっていたが、死んだ2人のピストルを所有していたA男が農園技師を射殺した疑いが強いといわれている。
 変死がつづく中、A男が不審な溺死を遂げる。「波にさらわれた」という事になっているが、死体は見つかっていない。もはや「銃をもつ男が和子を所有する」みたいな式図が出来ていた。これを見かねた長老各の男が全員を集め
「和子さんに男を一人選んでもらって、みんなで祝福しよう。そして銃は壊して海に捨てよう」
と提案。すごい理性的な感じがするけど、考えれば考える程異常な状態である。和子は駆け落ちをした男を選んで、一件落着した。アメリカ軍が降伏を勧告するビラを撒き始める頃であった。
 ビラを読んでも、彼はそれを信じる事が出来ない。周辺の島で不発弾の処理が行われていて、その音が彼らに「まだ戦争は終わっていない。ビラはアメリカ軍の作戦にちがいない」と思わせていた。
 翌年の昭和25年6月、爆発音が止む。皆、おかしいと思っただろうが、確認する勇気も手段もなかった。そしてまたアメリカ軍の船が島にやって来た。この時、いつものように逃げる皆とは反対に、和子だけは船に近づいて行って、島から脱出した。彼女はもうこの状況には限界だったのだ。その船はアメリカ軍の船だったが、日本人も乗っており、アナタハン島の残留日本人救出の目的でやって来たものであった。和子は28歳になっていた。
 出船の日本人らと和子は置手紙と日本の新聞などを残していったが、それでもなお島に残った男たちは終戦を信じようとはしなかった。
 和子がいなくなってから2ヶ月後の8月、和子と結婚し男が病死する。6月にアメリカの飛行艇がビラを撒いていった。ビラには「2、3日中にご家族から皆さんへの手紙をお届けします。」と書かれていた。数日後に手紙が届く。その手紙にはマッカーサーと昭和天皇が並んで写っている新聞も入っいた。彼が終戦を理解する瞬間だった。6月14日、男たちはアメリカ軍が来たら投降しようと話し合う。6月26日、アメリカ軍の飛行機が「6月30日に迎えの船をよこす」と書いたビラを撒く。生き残った19人は身を整え、7年にも及ぶ島の生活に別れを告げた。
 昭和27年、和子のアナタハン島での生活はワイドショー的に報道され、日本国内で空前の「アナタハンブーム」となった。和子は男を惑わす女として紹介された。そして「アナタハン島の真相はこれだ」という映画がなんと、和子本人主演で撮影され、公開された。

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 この事件は「極限状態に置ける人間の行動」が興味を引く。「蠅の王」では孤島に飛行機で不時着した少年たちが野性に目覚め殺りくをくり返す物語なんだけど、秩序の崩壊を通して人間のあり方を描いている。僕はこの事件を知ったとき、素直に
「よく最後の一人までの殺し合いにならなかったなあ」
と思った。和子に人生を思うと考え深いものがあるが、あの修羅場をくぐった訳だからきっと強い人間だったに違いない。帰国して分かった事で、和子の行方不明になっていた本当の夫は再婚していたのだ。それを乗り越え映画に出ちゃうぐらいだから、きっとたくましい女性だったのだろう。映画出演のあとでは「アナタハンの女王」という芝居の主役とし全国を奉行。昭和33年には故郷に帰り49年に脳腫瘍で亡くなっている。

ちなみに島には火山があって、。2003年5月と2005年4月6日に大規模な噴火を起こし、島民は再び避難しているらしい。誘わないでね。

フォトアルバム

行ってみたい所その4

そろそろネタが尽きてきたので、今回は絞り出してみました。
 ヨルダンに「ペトラの遺跡」という遺跡がある。この遺跡は岩山を彫り込んで造られた都市で、「インディー・ジョーンズ」に出てきた事で結構みた事がある人もいると思う。かなり広い遺跡で神殿、劇場、市場、体育館などがある。ヨルダンの砂漠には巨岩、奇岩が多くあるんだけど、ペトラの都はその岩に覆われるような場所にあって外からは見ることができない。唯一の入り口は「シク」と呼ばれる細長い岩の谷で、高さが100mにも及ぶ巨大な岩の間を細い道が縫うように走っている。これを1.5キロ歩くとシクの出口にいきなり、まるで蜃気楼のように神殿が見えるのだそうだ。絶頂期には三万人が住んでいたという。
 砂漠のど真ん中に岩山に囲まれた幻の都市。冒険とロマンの匂いがするじゃないか!

行ってみたい所その3

 コルレオーネ一家で有名なシチリア島にはカタコンベがある。カタコンベというのはローマ時代の地下墓地という意味で、そこは文字通り墓地になっていて、遺体がたくさんある。キリスト教徒がローマ帝国の迫害を逃れ、ここで信仰を守りつづけたことから、キリスト教信者の礼拝堂、墓地等をさすようになった。
もちろん観光スポットである。世界中から人々は死体を見に来るのだ。なぜならそれらは普通の遺体ではなく、ミイラなんだ。
 そのカタコンベにはミイラが8000体展示されている。墓地なのに「展示されているのだ」。写真の様に壁という壁にミイラが寝かされていたり、立たされていたりするのだ。ボロボロの服をまとっているミイラもあれば、タキシードやドレスを着ているミイラもある。カタコンベ内の空気は乾燥しているうえ、ひんやりと冷たく、ミイラの保存に適している。
 このカタコンベには目玉があって、「永遠のロザリア」と呼ばれる世界一美しいミイラと言われている。1920年に4歳の若さでこの世を去った女の子のミイラなんだけど、保存状態があまりにも良くて眠っている様にしか見えない。フォトアルバムに写真がるので、勇気のある人はどうぞ。
 日本でも国立科学博物館でミイラを見る事ができる。大人と子供のものがあったと思う。ミイラを見たい、なんていうと悪趣味と思われると思うが、自分でもそう思う。ただ、ミイラというのは時間を超えた存在で、その時代には存在しえない人間が死んではいるが、それでも長い時間を超えた今ここにある姿なんだよね。なんていうか、その不自然さが逆に魅力的なんだよね〜。

フォトアルバム

行ってみたい所その2

今日から言ってみたい場所シリーズ。
 僕は博物館が大好きです。デートで「国立歴史民俗博物館」に行くのはお前だけだよ、との名誉ある言葉を頂いたくらいです。博物館の好きな人は必ず行きたい博物館があって、それらは大体大英博物館
、カイロ博物館、スミソニアン博物館です。
 僕は死ぬまでにはアメリカにあるこのスミソニアン博物館には行こうと決めている。スミソニアン博物館とは言っているけど、実は16の博物館と美術館、おまけに動物園もある世界最大の博物館の集合体です。もう、小さな街です。
 あまりの大きさのため、全てを見るのは1ヶ月あっても足りないらしい。スミソニアンは世界最多のコレクションを誇っていて、日本に爆弾を落としたエノラ・ゲイ、ゼロ戦、月の石、リンドバーグの飛行機、ライト兄弟の飛行機、持ち主がことごとく不幸に死んでいったホープ・ダイヤモンド、アポロ11の司令船があったりするかと思えば、リンカーンが大統領選挙に当選したときのくす玉から落ちた紙吹雪まである。文字通り、人類の歴史に置ける英知や知識、文化が入っているのだ。
 また斜めから見た視点で申し訳ないんだけど、博物館としての魅力ももちろんあるけど、「文化のないアメリカにこれだけ立派な博物館がなぜあるんだ」という所が面白いんだ。世界の財宝が眠っているわけだからね。本来ならばそれらの国で展示されるはずの貴重な文化遺産をなぜかアメリカに見に行くんだよね。ま、普通に考えればそれは「歴史・文化のなさから来るコンプレックスの裏返し」みたいなものなんだろうなあ。邪険な考え方をすれば、それらの文化遺産はきっとガムとチョコレートをばらまいて集めたものだろうし・・・。
 ちなみに一部を除いて、入場料が無料なんだよね。

逃避行。

 最近なんだか海外への憧れが僕の中で育っている。地球の裏側から来た僕だが、日本を出た事は未だない。今までリゾート地や観光地に行きたいと思ったことはなく、そんな気持ちを感じる事はないだろうと決めつけていただけに自分でも以外である。僕が想像する海外はハワイやフィジーなどの楽園っぽい所ではなく、もっぱらヨーロッパである。いや、ちょっと待てよ、常夏の浜辺で冷え冷えのドリンクを片手に行き交う水着の美女を眺めるのもいいかも知れない!とは思うけど、そこを通るのは美女とは限らないじゃない?とそんな問題ではなく、実は見てみたい所が一つあるのだ。
 フランスにシュヴァルという人がいて、(いた)コイツが一人で写真の建物を作ったんだ。この人はただの郵便配達員で建築の勉強をした事はなく、その建物を作った理由が面白い。シュヴァルがある日仕事中に歩いていたら、石に足を引っかけて転んでしまった。その石は地面に埋まっていたのでシュヴァルはその石を掘り起こした。彼は石を持ち上げ、しげしげと眺めた。その石はとても面白い形をしていたようで、それ以来彼は石を集めるようになり、33年かけてこの城を作った。
 無学の無口な男が長い年月をかけて作った建物は人々の興味を集め、シュヴァルは一種の「努力の人」として認識されているけど、僕はちょっと違うんじゃないかと思う。
 一個の石から城を作るその精神というか、偏執的な行為が面白いんだよね。ある意味彼は何かの魅力に取り付かれていたわけじゃない?悪く言えば、頭おかしいじゃん。その強烈なまでの引力ってなんだったんだって知りたいんだよね〜。
 ほかにも面白い逸話がたくさんある。死ぬ間際に病院にかかったのだが、それが人生の中で唯一医者に見てもらった時だとか。興味深い。

ADIDASアウェイシリーズ

 ホームに続き、アディダス各国のアウェイものが発表されました〜。中でもアルゼンチンのアウェイはなかなか格好いい!今回のアディダスはデザインは少しアレだけど、各国色違いのやっつけ仕事ではなく、各国のディティールをちょこっとずつ変えている。画一的なデザインが横行している現在では、とてもいい傾向だといえる。

フォトアルバム

勉強

 自慢ではありませんが、僕は学生の頃にちゃんと勉強をしたことが一度もない。よく「日本語を覚えるのって大変だった?」なんてきかれるけど、実は勉強をしたという意識がなく、ある朝目が覚めたら話せる様になっていた、という感覚である。
 逆に大人になって、仕事をする様になると覚えないといけないことが多く、この年になって勉強をすることがある。が、学生の頃と違うのは、「覚えないといけない」ではなく、「理解しないといけない」ということが分かったってことだろう。自分が本当に必要だってわかっている事も(理解していることも)勉強がおっくうにならない大きな原因だよね。
 勉強はなんのためにするかというと、それは豊かな人生を送るため、というのは本当の事。一つのことを理解すると、その一つの事と色んなものがつながり、深い理解を得ることでそのことを好きになっている自分に気づく。好きなものが多い人生。それは自分の周りに起きること、見るものの本当の意味と価値を見出し、普通なら見過ごしてしまう何でもないものに新しい価値を見出せること。
 世の中には僕らが知っていることよりも多く、知らないことが存在する。それらを一つでも理解することで僕らの日々が輝くだ。
なんでこんな事を書いたかというと、それは昨日のブログを書き終えた後、テレビのリモコンが何事もなく普通に使えたからである。以上。

リモコンが壊れた。

 僕の部屋のリモコンが壊れた。今、パソコンの前に座って「今日は何を書こうかなあ」なんて思いながらTVのチャンネルを変えようと思っていたら、リモコンがいう事を聞かないではないか。とりあえず電池を変えてみるが、それでもダメ。電池のはまり具合をチェックしてもダメ、ボタンを少し強めに押してもだめ、軽く叩いてもダメ、強く叩いてもダメ。ウキーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
 分解してみる。リモコンは案外単純な構造。ゴムのボタンマットを取り外して、基盤のチェック。基盤が壊れていたらどうしようもないけど、一応ハンダのチェック。大丈夫そうだ。ホコリを払ってまた組み立てる。今度は気持ちを込めてボタンを押す。動かない。ウキーーーーーーーー!!!!!!!!
 不便だ!不便だ!でもまあ、ボタンの表面の表示がなくなるぐらいに酷使されているこのリモコン、もう寿命なのかな。それとも気合いの問題か?明日どんなメーカーにも対応しているリモコンを買わねば。

NIKE派?ADIDAS派?いや、俺はLOTTO派!

 最近あちこちのスポーツショップでNIKEの在庫一掃セールが始まっている。よく見かけるのがマンU、ユーベ、バルセロナの長袖ユニ。半額ぐらいの価格で売られている。おそらくW杯への準備だろう。どこも在庫を身軽にしておきたいハズだ。
 今回のWカップはサプライヤーの戦争になるだろう。というより、ADIDAS対NIKEの戦いになっている。事実、各国のリーグでも熾烈な争いが繰り広げられている。

スペイン   =バルセロナ ナイキ     レアル  アディダス
アルゼンチン=ボカ ナイキ          リーベル アディダス
イタリア =インテル、ユーべ ナイキ ミラン  アディダス
UMBROが頑張っているプレミアでも来年からは
アーセナル =ナイキ              チェルシー アディダス

と、トップ2のチームの取り合いになっているのだ!
想像するからに、血を血で洗うような戦いんだろうな。
「街でNIKEの社員を見かけたら一発なぐっとけ!」とか
「スポーツショップの売場ではADIDASの商品の上にNIKEの商品をのせて隠せ!」
ぐらいの陣地の取り合いになっているのでは?
とまあ、上段は置いといて、4年に一度のビッグチャンスだからね、どのメーカーも必死になるわけだ。

W杯の主な出場国では

NIKE   ブラジル、オランダ、メキシコ、韓国、アメリカ、ポルトガル、
ADIDAS アルゼンチン、ドイツ、スペイン、フランス、日本
PUMA イタリア、チェコ、ガーナ、アンゴラ、サウジ、ポーランド
UMBRO イングランド、スエーデン

がんばって欲しいメーカー

DAEI      イラン
MARATHON  エクアドル
LOTTO     ウクライナ
JOMA      コスタリカ

うーん、やっぱり2大メーカーの一騎打ちかな、これは。


日の丸

 日本代表のユニに文句がついた。内容は
「なんでユニに日の丸がついてないんだ!」
という事らしい。通常、ユニには国旗はのらず協会のエンブレムが入る事になっているけど、言われてみればそうかあ、と一瞬思った。とはいえ、日本代表のユニの首後に小さな国旗がついてるんだよね。これは同じADIDASのアルゼンチンやドイツにはない配慮で、ADIDASの日本に対する力の入れ具合が分かる。実際、日本代表のアイテムは他の国に比べると断然多い。プラシャツからミニボール、マニア的には所では長袖のユニなどがそうだ。(他の国の長袖が一般に発売される事は少ない)
 ユニは愛国心やナショナリズムをそのまま形にしたようなものなので、その手の団体にとっては突っ込みどころのある所なんだなあ。W杯の国際試合ともなると、普段は自分が日本人だって事を意識しない大勢の人がみんな一緒に君が代を歌うのだから、それだけでもいいと思うんだけどなあ。

海外生活

 最近海外で生活をされている方のブログを読む事が一つの楽しみになっている。キッカケは僕が毎日チェックするブログのリンクの中にブラジルで生活をされている人のブログがあって、これが大変面白い。ブラジルの気候やテレビの話題などがメインで、堅苦しくない所がいいのだ。政治的な背景や歴史の話されると決して興味は沸かなかったけど、
「今ブラジルでこれが流行っているんです」
みたいな紹介が面白い。
ブラジル・サンパウロから世界へ、そして渋谷

 過去にも広山望選手のブログを紹介した。海外生活の長い広山選手のことだから海外の話題も多かったけど、日本に帰ってきたからもブログは面白い。相変わらずの素敵すぎる文体で、サッカーを辞めても物書きとしてやっていけそう。

 ブログとは面白いもので、文章がうまい人も下手な人もいるけど、書いている人の数が半端じゃない。興味を惹かれるものから、まったく惹かれないものまでたくさんあるけど、そんなに大勢の人が自分の意見や経験を発表していると思うとなんだか不思議な気がする。最近では若者の日本語がダメになったなんて言われるけど、日記、ブログ、メールなどで文字を書く(打つ)機会は日本の歴史の中で最高じゃないか?今の若者ほど文字を書いた時代なんてないと思うんだけどなあ。質の差や意味合いは全然ちがうとは思うけど・・・。
 

男たちの大和

 今日は「男たちの大和」という映画を見た。東映の人から招待券をもらっていたけどちょっとなあ・・・、なんて思っていたけど、勿体ないから見に行く事にした。ご存じの通り、戦艦大和の乗組員たちのドラマなんだけど、作っている人は角川春樹なんだよね。
 角川は何年か前に私財を投じて沈んだ大和を発見しているから、すんげー気合いの入った映画だった。主題歌にはわざわざ長渕剛を指名し、曲を書かせた。角川と長渕の共通点といったら、そりゃ濃すぎるぐらいの一点があって、誰もがそれを思い出すとおもうんだけど・・・。
 噂には角川は長渕に曲を頼む時に、夜中なのに家に呼び出したんだそうだ。
「剛、うまいカレーが出来たから食べに来いよ」
「分かりました春樹さん、今から行きます!」
夜中過ぎに角川邸についた長渕はカレーを食べながら
「春樹さん、うまいっす!」
と言ったそうだ。
そのカレーはどんな味だったのか、そして何が入っていたのか・・・。非常に気になる。

習性

 僕には気に入ったものがあると、浮気をせずにずっとそれを使う習性がある。ブーツはいつも同じブーツ、スニーカーは色違い、車は同じ車種、携帯は同じメーカー。これは食べ物も同じ事で、生まれて以来マックを1000回食べているとすれば、その995回はテリヤキバーガーである。残りの5回は間違って誰かが買ってきたか、テリヤキバーガーが売り切れになっていた非常にレアなケースである。
 で、昨日の大会で大@20から僕の大好きなスニーカーの復刻版が発売されたという情報をきいて、早速買いに行って来た。95年に発売された「エアモック」というスニーカーを僕はずっと履いていて、色違いのものをコレクションしている。一足を履きつぶすと、渋々次のペアを出す感じだ。でも、もう11年も前のスニーカーなのでなかなか見つからないので仕方なくオークションとかで探して買っていた。
 ABC MARTに行って来たんだけど、なんと僕のサイズがない!店員さんに相談してみると、他の店舗の在庫を調べてくれるという。どっかの店舗で在庫が見つかったようで、抑えてもらった。そしてなんと、家まで宅急便で送ってくれるという、しかも無料!!!すばらしい。おまけに今セール中で、なんと20%OFFにしてもらった・・・。みんなもスニーカーを買う時はABCマート、PARCO店で買って下さい!

PIVO CUP

 皆さん、寒い所をがんばってもらって、お疲れ様でした〜。ま、1DAYマッチにしては上々の結果ではないでしょうか。それにしても寒かったですね。
 気になるのはCの怪我ですねえ。大きかれ小さかれ、みんな一つは抱えていると思うんだけど、フットサル馬鹿のCが「しばらくはやらない」というぐらいだから、本当に心配だ。
 怪我というのは肉体的にもそうだけど、精神的にもきついんだよね。焦っちゃいけない事は解っているし、直さない事には始まらない事も分かってはいるんだけど・・・、しばらくやらないと体力は落ちるし、周りのみんなはどんどん上手くなっていくし、楽しそうにしているしで、痛めている所よりも心が痛むという状態になるんだよねえ。イソッチの時もそうだったけど、周りが「大丈夫?」「どう?」と言うのはいいけど、それ以外の協力が全くできないんだ。僕らは気を利かしているつもりだけど、本人にとってはいい気分でもないだろうしねえ。
 とにかく、やっちゃったものはしょうがない。ゆっくりでいいから直して欲しい。くれぐれも無理をしないように。とりあえず病院。

ミュンヘン

 今日はスピルバーグの新作、「ミュンヘン」を見た。ミュンヘン・オリンピック開催中の72年9月5日、パレスチナ人のゲリラ(テロリスト)“ブラック・セプテンバー ”はイスラエル選手団を襲撃し、11人全員を殺した。報復のため、イスラエル政府は非公式に機密情報機関モサドに5人の暗殺チームを作らせ、テロリスト指導者11人の暗殺を命じる。
 寄せ集めの5人は標的を一人ずつ消して行くが、殺す相手がみんな普通の人だったりするから、「俺らも同じテロリストじゃないか?」と自分たちの大儀について悩み始める。
 イスラエルとパレスチナの関係についてはどんなに説明されても、僕らは真の理解を掴む事はない。歴史を説明されればなんとか頭では理解できるだろうが、本当の意味での理解ではないだろう。
 本当、平和とは何なのか。差別が憎しみを生んで、憎しみが殺し合いを生んで、殺し合いが復讐を呼び、復讐はまた憎しみを生み出す。
 人類が武器を持って以来、殺しあいは続いている。最初にサルを殺したサルが人間への第一歩だったのでは、とも言われている。人間は歴史を常に勉強してきたけど、そこからは何も学んでいない。ここまで来ると、実は戦争がこの世界の普通のあり方で、その合間にあるのが平和なんじゃないか?みたいな気もしてくる・・・。

ザ・ホワイト・ハウス

 最近「ザ・ホワイトハウス」という、ホワイトハウスで働くスタッフたちをテーマとしたTVドラマを見ている。Season1もすごく面白くて一気にみちゃっていたので、Season2を楽しみにしていた。何が面白いかというと、それは実際の世の中とちがくてアメリカの「政府」と呼ばれる機関は常に「何が正しいか」を基準に行動を決定していて、真の平和と正義を信じ、そのために闘っている事だ。
 僕らは想像する政府機関というのは「正しい」ことではなく、「利害」を基準の動いている団体だ。自分の再選、もしくは所属団体の利益、あわよくば自分の利益のために動いているのだろうと。それは歴史を見れば一目瞭然の事で、もはや経験としての認識だろう。
 つい最近、「Fog of the warマクナマラ元米国防長官の告白」というDVDを見た。マクナマラはエリートサラリーマン。Fordを立て直した実績を買われ、ケネディにスカウトされて政府入りをした人物。もうすでに80歳を超えた爺さんなんだけど、現代史の中で、特に20世紀のあらゆる戦争でとても重要な役割をこなした人物だ。この映画はインタビュー形式で、マクナマラが自分の人生を語りながら進んで行くんだけど、平洋戦争で日本について告白する所があるんだ。日本に行った爆撃や核爆弾の事とかもについてもしゃべっている。
 ルメイ将軍の部下としてマクナマラは東京大空襲での焼夷弾使用を立案した。多くの民間人を殺し更に原爆まで投下したことを「明らかに行き過ぎた行為」と振り返えっている。その中では、「一日に十万人殺してはいけないという戦争ルールはなかった。そしてアメリカ兵の犠牲を最小限にして勝つのがすべてであったため、原爆を使うのも違法にはならない」と言っている。さらに「ルメイ将軍と私は戦争犯罪者だ」とも言っている。
 へえ、そんな事を認めるなんて立派な人じゃん、と僕は思ったけど、よく考えたら何だか腹がたった。まず、なんで今頃そう認めるのか。そりゃあんたはもう少しで棺桶に入るからいいか・・・とか思ってるのか!死を前にして心に貯まっているモヤモヤを吐きだして、すっきりして死のうと思っているのか?そんな安い罪じゃないぞ!やっちゃったモンはしょうがないじゃん、とか思っているのか?戦争は勝ちやいいのか!う〜ん。つーか、「すいませんでした」がないのよ、「ごめんなさい」がないんだよ。例え土下座して、ずみまぜんでじた〜、と鼻水混じりに言われても被害者の家族はゆるしてはくれないだろうけど・・・。
 小林よしのりは「反米はもはやマナー」と言っていたけど、なんだか本当の様な気がするなあ。

遅刻、乗り過ごし

 JRがまた乗り過ごした受験生のために「特別措置」をとって、普段は通過する駅で停車をしてあげたらしい。受験生は埼玉の大学を受験するため長野から出てきていたようで、知らずに特急に乗ってしまったようだ。「温情停車」等と言われているけど、実際の所はどうなんだろうか。事前にちゃんと準備をして時間通りにちゃんと行った人や、遠方からの受験生は前日入りしてい人も多いはずだ。彼女が受験会場に間に合い、もし合格したら、ちゃんと受けた人の誰かが落ちる事になり、それはなんだか不公平な気がするのは僕だけだろうか。学力はあっても、時間通りに目的地までに行けるかどうかも合格するのにとても重要な判定項目だと思うんだけど・・・。
 一方、電車を操縦していた車掌さんにとっても勇気の入る決断だっただろう。止めて上げたことでいくらかの処罰があるのかもしれない。逆に止めないと罪悪感を感じる事になるかもしれないし、悪いことを何もしていないのに恨まれる事になるかもしれない。独断で決めるわけには行かないし、さぞ迷っただろう。

占い師。

 最近、女にすんげえ持てる呪文を知っている占い師の人が話題になった。やっぱり「異性にモテる」というのは人間の関心事の99%をしめる訳だから、「唱えるだけでモテる呪文」はあっても不思議じゃないよな、よく考えれば。それを使えばハーレムを持つ事も夢ではないようだけど、一夫多妻が認められている国での経験談なんかを読んでいるといい面だけではないらしい。一番の障害はやっぱり女性同士の人間関係。仲が悪くなることは当たり前で、男はそのフォローに四苦八苦するらしい。逆に女同士で仲良くなられても面白みにかける気もするけどね。
 このニュースをきいて、ほとんどの男性が「いいなあ」と最初に思ったはず。その次には、「どんな呪文なんだろ」が来て、三番目には「呪文でもてようとする俺、情けない」だろうなあ。
 予想的には、ワイドショーなどでおのニュースが下ネタの方へ転んでいくだろうと思っていたけど、そうでもないね。

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