エヴァ

 ちょっとずつだけど、エヴァンゲリオンが攻めてきている。色々な商品やCMでの露出がちょっとずつ増えてきていて、そういえばもうすぐ新作が公開されるんだよねー、と毎回思いだす。昨日も夜中にTV板の再放送があって、何回も見ているのにビデオに撮ろうかな、なんて思ってしまった。
 僕は後追いの再放送組みだけど、エヴァンゲリオンってたしか95年だから、もう17年も前の作品なんだよね。ここまで生き続けているという事はファン層が入れ替わっているということ。今度の劇場版にはおっさんも若い人も雑多に混ざるのかな。ドラとかサザエとか、国民的という冠が付くアニメならわかるけど、ああいう内容のものがずっと続くのはやはり珍しいことなのかも知れない。悪くいうと、エヴァって満足させないんだよね。常に謎や飢餓感を残すことで負満足感を残して、より欲しくさせる作戦をとっている。人間不思議なもので、満足してしまえば興味をなくすもので、その心理を上手く使われている。そういう僕も公開を心待ちにしている一人ではあるんだけど、すごく混みそうなのでタイミングをはかりながら行こうと思う・・。
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ダイ・ハード

A-Good-Day-To-Die-Hard_onesht.jpg SWのニュースに比べると、こっちはあまり話題になっていないダイ・ハードの新作
「ダイ・ハード ラスト・デイ」
予告編を観た感じでは、
・息子と娘が登場
・舞台はロシア
・相変わらず大暴れ
という感じになりそうです。ダイ・ハードシリーズは皆好きだと思うが、初期のほうがいいという人は僕だけではないはず。それは
「続編はオリジナルを超えられない」
という良くある問題ではなく、もうぜんぜん違う映画になってしまっているんだよね。前にも書いたけどマクレーンは妻にも見捨てられた「世界一運の悪い」冴えない男で、常にボヤキながら結局は相手を倒すんだけど、決して正義のヒーローではないんだよね。「4」ではそれこそ超人並みに強くなってしまっているから、なんだかなー、なのである。次回作の5ではどうなるか楽しみなんだけど、子供とかが出てくるから少しは人間らしくなってくれることに期待だ。
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SW

 夕方のニュースでも報道されたスター・ウオーズの新作。新作が作られることに対しすでに賛否両論らしいんだけど、このシリーズって何かある度に常に賛否両論だから、いつものパターンと言えなくもない。
 それにしてもルーカスが会社を売るとは。ルーカスはそれこそ帝国の皇帝なんだよね。スター・ウォーズはあれだけメジャーな映画なんだけど、資本はルーカスフィルムからしか出ておらず、世界最大のインディー映画とも言える。金を出しているのは自分だから、スポンサーの意向や余計なマーケティングに気を配ることなく、自分の意思や都合だけで作ることが出来る。こういう形でルーカスは、自分自身にしか決定権がないスター・ウォーズ帝国に君臨し、SWの世界を守っていたわけだ。今回のニュースで買収が話題になっているけど、その裏にあるのは
「ルーカス以外の誰かがスターウォーズの世界をいじることが出来る」
という事実であり、その部分に映画ファンは戸惑っているのである。
 これだけの映画だし、ファンは世界中にいる。普通は、
「ほかの人がSWの世界をいじるなんて許せない!」
となるんだろうけど、必ずしもそうならないのがSWっぽい。笑。ルーカスを崇拝する人と同じ数だけルーカスを嫌う人がいるのだ。皆自分自身の中のスター・ウォーズがあるものだから、非常に面倒なんだよね。笑
 良く考えたらSWだけでなく、インディー・ジョーンズとかも作られる可能性があるのかな。そっちのほうが楽しみだ。
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ボーン・レガシー

 ボーン・シリーズの新作「ボーン・レガシー」を観賞。最後までノレずに終わってしまった。最後にボービーのあの曲がかかって、やっと一安心したけど笑、それ以外は盛り上がりもなく終わってしまった。
 別物とし観ないといけないことは分かっているんだけど、どしてもあの早いテンポと中毒性を生み出す展開の妙を期待してしまうんだよね。電話を上手く使った
「疲れて見えるよ、休んだほうがいい」
「それが本当なら、今頃向き合っているはずだ」
的な爽快感を感じたかったけど、やっぱり違う映画だと思って観賞しないといけない。主人公においてはマット・デイモンに顕著だった悲壮感も薄く、割りと人間味もあるんだよね。それも原因かなあ。とはいえ、アクションシーンや格闘シーンはさすがである。バイクのシーンなんかはやり過ぎ感もなくはないが、純粋に楽しめる。ベストシーンは
「アーロン逃げてええええ!」
かな。笑
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あのCM

 
宮崎あおいが出ているearth music&ecologyのCM、アキ・カウリスマキの「過去のない男」にそっくりだよね。犬の話をしているけど、映画でも犬が出てくるし、砂糖か塩かをかけすぎるシーンもあるから、おそらく、というか100%パロディだろう。正直、この映画の感想として僕は「ちょっと退屈」と思っているけど、ファンがいることは理解できる。
 それにしても、このCMって洋服のブランドのCMになっているのかね。もちろん、商品だけではなくそのブランドの立ち位置や世界観を表現しているとは思うけど・・・、なんとなくお洒落〜に見えればいいのか。
CMつながりで今好きなのはこれ

なんだかわからんが凄く惹かれます。笑
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ALIEN

 「プロメテウス」を観る前に勉強として「エイリアン」を観る。すごく昔に観たことはあるんだけど、見事に憶えていなくて100%新鮮な気持ちで観ることができた。当時はすごくショッキングな映画という印象があったけど、見直すと「?!」とビックリするぐらいにそんなことがなかった。まあ、79年の映画だからそういうこともありえるけど、エイリアンって風化しないイメージがあっただけになんだか不思議であった。
 風化しない要因の1つに、そのデザイン性があると思う。ALIENっていちいちデザイン性が高いんだよね。H.R.ギーガーが創ったクリーチャーのデザインはもちろん、今でもオリジナルだし亜流を許せないぐらいに格好いい。でもそれだけでなく、船はもちろん銃とかもそうだし。映像だけでなく、最初のタイトルが出るタイミングやフォントとかもそうなんだよね。全体を包む湿気を帯びた冷たさもそう。これが79年だから、いいデザインはやはり時代を超えるのか。流行ってどこにでもありそうだけど、それを超えるものって必ずあるんだよね。プロメテウスの評判はイマイチらしいけど、楽しみだ。
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ロードムービー

 「モーターサイクル・ダイヤリーズ」を鑑賞する。もう10回は見ていると思うけど、何度観ても楽しい映画である。この映画は実話ものだし、青春映画でもあるし、ヒューマンでもあるけど、「ロードムービー」というくくりにも入れることができる。ロードムービーの定義があるかどうか分からないけど、旅の途中で起きる出来事と共にストーリーが進行し、風景が変わるとともに主人公達が成長していく、というのが一般的なものかな。ほとんどが自分が見たことのない風景なんだけど不思議とノスタルジックだし、感傷的なんだよね、映像になると。旅に対する憧れもあって、惹かれる普遍的な何かがあるよね。
 終盤では、主人公のエルネストは旅の始まりとは違う人間になっている。旅の中で見てきた風景を通して成長し、最後のスピーチで覚醒する。それを感慨深く見つめるのはずっと一緒に旅をしてきた親友である。エルネストの変わりように言葉を失っているんだよね。そしてエルネストは今までの自分と決別するかのように、無謀にも泳いで川を渡るのだ。自殺行為なんだけど、エルネストは
「今までの旅にも似たような危険はいっぱいあっただろ?」
というのだ。旅の途中で得たものが支えになっているんだよね。成長の裏づけになる、説得力を持つ、これたロードムービーの魅力かな。
 
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ダークナイト・ライジング

 期待しすぎていることが少不安だったのだが、「ダークナイト・ライジング」は満足できるデキで、楽しかった。前作が傑作過ぎる上、近作は甘い所や観客自身の頭の中で補完しないといけない箇所があり、おそらく叩く人はいると思う。たしかにつじつまが合わなかったり、説明不足の部分もあるけど、映画としての重厚さやワクワク感はふんだんにある。それすらない映画もたくさんあると思うと、どうも贔屓目に見てしまう。ダークナイトシリーズの難しいところは、暴れまくる悪役に対して、善側であるはずのバットマンが正義の枠組みの中でもがき苦しむ立ち居地にいることである。今回の「ライジング」が特に難しいのは、敵役のベインも「もう一つの正義」っぽく見えるところなんだよね。ベインの登場で、バットマンは体制側になってしまうのだ。不完全な正義感なのに、って所だよね・・。まあ、見る人はそれぞれの感想があるだろうけど、僕はお勧めします。
 それにしても、アルフレッド役のマイケル・ケインが最高に良かった。さすが一人だけ格が違います。
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トイストーリー3

 昨日の夜にTVでトイストーリー3をやっていた。今までに何度も見ているけど、ついつい見てしまった。何度も書くけど、ゴミ焼却場の炎を前にしてみんなで手を繋ぐあのシーンは最高だよね。彼らは目と目を合わせ、互いに複雑な目線を送り合うが、その中にあるのは諦めである。子供が観る映画でこれほどにハッキリと、生きることを諦めるシーンは今まできっとなかった違いない。人間に出来るかどうか分からない、なんとも言えない表情だし、観ていると号泣しそうになるんだけど、良く考えたら人形なんだよね。人形どころか、CGなんだけど。笑
 見直して気づいたのは、アンディの成長物語でもあるってことである。主人公たちはあくまでもオモチャたちだからほぼ写らないアンディーだけに、最後のウッディーをあげるかどうかの描写がきいてくる。一瞬躊躇するんだよね。が、決意を決めた感じでウッディーをプレゼントする。大学生になるアンディーはそれまでにもオモチャから興味をなくすなど、大人になっている描写はたくさんあるんだけど、これが決定的なものになっていく。
 犬も歳を取り、妹も大きい。アンディーは家を出る歳になった。映画の中での時間は経つが、オモチャたちはそのままなんだよね。それでも、アンディーが最後に観るのは動かないオモチャたちである。観客である僕らは、彼らには個性があって表情も気持ちも抱く存在であることはわかっているだけに、最後に並んだオモチャたちのいつも通りの顔が違って見える・・。本当に良く出来ている。
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ヴェノム

03_20091113_venom.pngテレビで「スパイダーマン3」をやっていたね。スパイダーマン3はてんこ盛り過ぎて映画としてはちょっとアレだけど、ヴェノムはカッコいいよね。ヴェノムのマスクを売り出すべきだと思うんだけど、実際にはあるのかな。
 昔に比べ、映画における最近の悪役を描くのは難しくなっている。昔はいい奴は良くて、悪い奴はとことん悪いという単純な構造があったけど、いつからか悪役には悪役なりの理由と都合があり、いい奴には信用しきれない側面があることがわかり、単純な悪役は減っていった。実際の社会と同じになっていたわけだ。そのなかでヴェノムは純粋な悪であり、だからこそその禍々しさが光るんだよね・・。デザイン的な格好良さももちろんあるけど、常にウジウジしているピーターと真逆だから、悪い奴なのにちょっと爽快なんだよね。噂ではヴェノムを主人公としたスピンオフ企画があるらしい。是非とも見てみたい。
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