マネーボール

 そういえば、「マネーボール」を観たんだけど、期待通りのもので非常に満足である。ブラピには「ファイトクラブ」で演じた「タイラー・ダーデン」という当たり役があって、もはやブラピの存在を超えてキャラの方が人気があったりするんだけど、今回のビリー・ビーンはそれに匹敵するぐらいの役でファンとしては非常に嬉しかった。
 ビリー・ビーンは野球における伝統や習わしを一切無視して、数字だけを信じるやりかたを取る。今までのやり方と違うわけだから、とにかく反発にあう。それらを物ともせず慢心するクールな人なのかと思ったら、全然違うんだよね。数字だけを判断材料にするやり方には最後の最後まで
「本当にこれでいいのかな」
と迷うし、こともあろうに、
「自分が球場に行くとチームが負ける」
というジンクスを信じちゃっているんだよね。数字しか信じないと決めた奴がジンクスを信じるのかよー、と思うんだけどそこなんとなくリアルでいい。
 映画としてはスポーツ映画にありがちな演出や感動的な場面をほとんど採用せず、たんたんと出来事を描いていく。だから、気合いを入れるシーンとか、怠けていた奴が心を入れ替えるシーンとか、試合前のいい言葉とか、ありがちな場面が全くないんだよね。それは数字こそ全て、計算通りにものごとが進めばいい、という戦い方と似ていて説得力があるのだ。
 僕はスポーツにおける数字に表れない部分、人と人の関係性や努力の中から一瞬生まれる奇跡を信じている方なんだけど、こういう考え方もありか、と思った。
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予告編

ガッカリする映画っていつの時代にもあるんだけど、新しいパターンでしかも最近良くあるのが、
「予告編でいい所をだいたい観せてしまう」
というのがある。予告編で革新的な映像を観て、「おおすげー」とテンションをあげて劇場に行くんだけど、蓋を開けてみたら予告編がピークだった、という感じである。もう、ガッカリの局地である。映画は観てもらってなんぼ、劇場に来てもらってなんぼのもの。引きのある映像で客を呼ぶのは当たり前の事だとは思うけど、いい所を全部見せずに客の気を引かせるようにして欲しい。
これでも十分なのに、最近では予告編を観ただけで全てのストーリーが分かっちゃうものがあるんだよね。感動作なんかに多いんだけど、不幸な主人公→訪れる過酷な運命→苦しむ主人公→乗り越える主人公→ハッピーエンディングという感じて、展開が読めちゃうのである。これは予告編の問題ではなく、映画そのものが単純な作りになっているのが問題なんだろうけど、これもちょっとガッカリパターンである。とはいえ、つまらない本編はあってもつまらない予告編はめったにないことを思うと、予告編を作っている会社はちゃんと腕があるのだろう。トンでも名映画を掴まされて、
「どうやってこれを面白そうに見せろっていうんだ!」
と思いながら戦っている人も多かったりして。
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日本描写

 興味深い映画ニュース、「真珠の耳飾りの少女」監督が、太平洋戦争終結後の日本を描映画を撮るとのこと。タイトルは「Emperor」で、日本の降伏後、マッカーサーが天皇を戦犯として追及しない決定をしたことなど、戦後の史実をもとにして描くドラマらしい。アメリカ側の視点からみた戦後史は興味深くて期待してしまう。こんな内容の映画を観たがる観客が日本以外にもいるのかが不思議だが、それなりの勝算があるのかな。
 毎回のことだけど、日本や日本人が出てくる映画の共通の問題として「日本描写」がある。いつも変な建物や看板や風習や人が出てくるのはお決まりのパターン。間違っているのが当たり前だったりするから、逆に
「変な日本描写を楽しむ」
という見方があるくらいである。現代劇だったらまだいいけど、歴史ものともなれば映像に説得力を持たせるために詳細な日本描写が必要だったりするから色んな意味で今から公開が楽しみである。
 日本描写が酷い映画っていくらでもあるけど、実は意図的にやっている作品が多い。それは本当の日本よりも、アメリカ人が想像する日本像を描いた方がリアルに感じられるからなんだよね・・。
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NO!

 以前にも書いた「猿の惑星」のリブート(この言い方流行っている?)が案の定良くて満足である。観た人とあーだこーだと感想を言い合いたいのだが、いないのがもどかしい。
 CGが凄い、ってことはもはや誰もが知っていて、実際目に見たり体感したりしている。大きなショックだった9.11のあの映像をもの超えるものが今では出てきていて、不可能なものはないと純分承知しているんだけど、それでも猿の惑星を観ながら思うのは、CGすごい、ってことである。派手な映像や爆発があるわけではなくて、とにかく「表情」がすごいんだよね。
 この映画では猿のリーダーになる「シーザー」の誕生を描いているんだけど、変な話「猿の心の動き」を表現しないといけない。猿には言葉がないわけだから表情しかないんだよね。そして、その表情がとても雄弁なのである。
 シーザーはもともと人間と一緒に暮らしていたのだが、いろんな経験を通して
「猿と人間の共存は無理である」
ということを悟り、革命を決意する。その瞬間の表情が最高に格好良く、説得力に溢れている。歴史を変えるようなリーダーの誕生というのは大きなものに思えるけど、実は一人の個人の心の中で起きる変化なんだよね。それをCGで表現するのはどんな爆発映像やクラッシュ映像よりも何倍も難しいと思うけど、実によく出来ている。

ここからちょっとネタバレ

 不当な扱いや虐待を受けるなかでシーザーは感情を爆発させ、ある進化を遂げる。その進化とは「言葉を発する」ことである。喋ったりはしないんだけど、最初に発する記念すべき初の言葉が格好良すぎなんだよね。僕も初めての一言にそんな単語を発したかった!必見です。
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誰も知らない

 映画「誰も知らない」をかけていたら、スズキフクくんにそっくりなガキが出ててビックリ。結構古い映画だし、あの頃からもう今の姿だったのか!?と一瞬思ったけどもちろんそうではなく、顔がよく似た子供であった。良く見れば似てないんだけど(笑)、あの感じというか、雰囲気?が良く似ていた。
 「誰も知らない」は巣鴨子供置き去り事件をモチーフにしている。88年に発覚した子供置き去り事件である。最初にこの映画を見たときにもこの事件について色々と調べたことを思い出した。色々と読んでいるうちになんとなく重〜い気分になっていくのだが、それよりも興味に似た好奇心に駆られて読み続けたものだ。今回も見ながらネットで検索してみたけど、良く考えたら最近も大阪で似たような事件が起きているんだよね。あれも出来ることなら知りたくない事件であった。きっとどの時代にもアチコチでそれに近い出来事ってあるんだろうなー、ってことを考えるといよいよ暗い気分に襲われる。本当に立派な大人って一握りだろうけど、最低な人間も同じぐらいの一握りであって欲しい。
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猟奇的

 最近「冷たい熱帯魚」と「悪魔を見た」という、猟奇的殺人を題材にした映画を立て続けに見ている。「冷たい〜」は邦画で、「悪魔〜」は韓国の映画なんだけど、両方とも突き抜けた刺激を持った映画で面白かった。「冷たい熱帯魚」は埼玉愛犬家連続殺人事件を題材にしていて、一歩も引かない、遠慮のないグロいシーンが続く映画だった。
 あんまり認めたくないけど、「猟奇的な殺人事件の魅力」ってあるよね。口には出しにくいし、認めたくない部分もあるけど、映画や小説になることは多いし、事件その資料や詳細なレポートを公開しているサイトも多い。それだけ気になる人が多い、ということである。
 きっと「怖いものみたさ」や「背徳感」「下品な好奇心」見たいなものがあるんだろうけど、それだけでは説明できない何かがあると思うんだよね。それが何なのかはイマイチ分からないけど、多分「普通じゃない」というところがいいのかも知れない。「殺人の追憶」とか「セブン」とか名作が多いんだよね・・。
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変化

 地デジテレビがないから、もっているDVDをかけながら見直したりしている。普段は観たい一本を選びながら集中してみるんだけど、何気なく選んで、ながら観をしている。テキトーに選んでも自分の好きな映画ばかり集めているわけだから、いつの間にか見入ってしまっていることが多い。
 前にも書いたけど、いい映画には観るたびに新しい発見がある。普通に見えていたシーンには今までに気付かなかった意味合いに気付いたり、伏線や小ネタに気づいたりする。いい映画はそこまで作りこんでいるものだから、どんな映画でも2回は観た方がいいとも言える。好きなものならなおさらだ。でも、一番のいいところは自分の変化に気付けるものである。同じ映画なんだけど、ちがった印象を受けたりすることがある。映画自体は変わらないから、見ている自分自身が変わっているってことんだんだよね。若い頃に観て、歳をとってからも観て、じいさんになってからも観る。そして観ながら、変わっていた自分を再確認する。これが理想かな。
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ドビー

 ハリポが大円団を迎えた。僕も一作目から見ていたので、少しの寂しさはあるものの満足である。後半のダークな感じや、その中でも笑いやおかしさを忘れない演出もいい。
 たくさんのキャラが入り乱れるハリポのなかでは、僕は妖精のドビーが好きである。ドビーは主人に仕えることが生きる幸せという「しもべ」妖精で、主人から虐待を受けながらもそれでも尽くすのが当たり前という種族である。ドビーはハリーに自由にしてもらうのだが、それからは何かとハリーを助け、最後にはヒロイックな終わりを迎える。見てくれもアレだし、キャラとしての扱いも方も数あるキャラの中では薄い方だけど、互いに寄り添い合い、力を合わせて戦うハリポの世界ではドビーは自分一人でたつ独立したキャラであり、自由を体現しているキャラなんだよね。それを表現するためにスニーカー履かされていて、わざわざそれを誉められるシーンもある。
 ドビーはCGキャラで存在しないんだけど(当たり前か)、ロード・オブ・ザ・リングの「ゴラム」も同じで、僕はゴラムが大好きなんだよね。CGのキャラって嫌われがちだけど、僕はなんだか好きなんだよね。
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トランスフォーマーの予告編

 トランスフォーマー最新作の予告編が大変ことになっている。1も2も観ていて、すごい面白いとは思わないけど、好きである。新作にはお色気担当のミーガン・フォックスがいないのが不安だが、きっと観にいくと思う。
 トランスフォーマーの何がすごいって、それはCGで、良くもまあ何もない所にこんな本当っぽいものを描けるんだとビックリする。今回のこの予告編でビックリしたのはビルに蛇みたいなロボットが巻き付いているシーンである。あんなシーンは観たこともなければ、想像したこともないのだから、すごく不思議な感じ。でも、観たことのないものを見せてくれるのが映画のいい所でもあるけど、あれを考えている人がいるって事も驚きである。考えた後に実際に表現しちゃう事もすごいよね・・。
 9.11の時に、あれ以上の衝撃的な映像はでてこないと思っていたけど、蛇が巻き付いて倒れるビルの映像を見ながら、あれを越える可能性もあるのかな?と期待している。人間の想像力はやっぱり負けていないってことを見せてくれたりして。
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SUPER 8映画宣伝

 映画を見終わった人たちを捕まえて、感想をきく(言わせる)あのパターンっていつから始まったのかね。どう考えても演出なんだろうなと思っていたらヤラセであることがバレちゃったりして、イマイチ説得力がなかった。その後にオスギを出演させて面白いと言わせる反則に近いCMがあったけど、
「評論家が金をもらって面白さをアピールしてどうするんだ!」
というごもっともな突っ込みが入り、いつの間にかなくなっていた。映画興行の成功は宣伝に左右されることが多く、そのため変わった宣伝があったりする。どう見てもホラーなのにラブストーリーとして売ったり、サスペンスをヒューマンドラマとして紹介したりする。かなりギリギリのやり方だけどどういう風に見えるかどうかはその人次第とも言える。最近ではブラックスワンなんかはそうで、観たときは
「え、こんな映画だったの?」
と思ったりしたものである。そもそもジャンルは観る人次第で変わるもので、当てになるものでもないんだけどね。
 今TVで「スーパーエイト」のCMがかかっているけど、「ET」や「スタンド・バイ・ミー」の名前を引き出して、感動作!という扱いになっているが、僕は
「本当はかなりグロい映画なんじゃないか」と期待している。何か得体の知れない何かがアレコレと暴れてくれそうだしね。子供たちが主演のようだからそんな事は無いかもしれないけど、宇宙人や怪獣が所狭しと暴れ回る映画であって欲しい。そういうのが観たい!
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