いつも人がたくさんいる所に二人きり

 映画でも良くあるけど、
「普段は人が溢れている所に男女が二人きりになる」
って状況に対する憧れったあるよね。閉店したモールに閉じこめられるとか、博物館とか。普段は人がたくさんいるんだけど、二人しかいないっていう状況。この状況を再現している映画に「マネキン」というのがあって、大好きな映画である。主人公と好きな女性が二人きりで誰もいないデパートで商品を使って遊びまくるシーンがあって、子供の頃にすごく憧れたのを憶えている。日常の中の自由な非日常感、とでもいうのかな。
 で、昨日書いた観たくても観れない映画のなかに、まさにこの状況を最大限に有効利用している「恋の時給は4ドル44セント」というのがあって、すごく高値が付いている。レンタルとして出ていない、そして存在する枚数が少ない、というのが理由なんだろうけど、みんなが欲しいと思う違う大きな理由があるんだよね。この映画の主演は若い頃のジェニファー・コネリーで、なんていうか、とにかくエロいんだよね。エロいシーンがあるとか、脱いでいるとかではないんだけど、見た人はもう一度見たくなるシーンなのである。(笑)どれぐらいみんな欲しがっているかというと、アマゾンで9800円でDVDが売られているんだよねー。まさか売れるとは思わないけど、なんとなく納得できる自分もいる。(笑)とは言え、みんなが観たいから高いというこの事には納得出来るが、その状況がうまれてしまう事にはちょっと不満である。
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瞳の奥の秘密

 映画を観ていると、たまあに「これはすごい!」と思える作品と出会ったりする。去年の外国語映画アカデミー賞をとったこの「瞳の奥の秘密」もそんな一本であった。
 「瞳の奥の秘密」はアルゼンチン映画で、25年前の未解決事件をモチーフに小説に書き始めた主人公が、その事件の真相に迫ると同時に、とある女性への愛を思い出すストーリーである。サスペンスでありながらもラブストーリーの要素もあって、それが上手く絡んでいるんだよね。とにかく映画の作りが上手く、複線の貼り方やドラマの盛り上げ方、登場人物の描き方が完璧である。ラストには予想もしない展開まで待っていて、本当によく出来た映画である。
 この映画の舞台は80年代のアルゼンチンで、僕ら家族はまだアルゼンチンにいた頃である。そのためか父や母の食いつき方がすごく、2人とも絶賛していた。僕は覚えてもいないけど、当時のアルゼンチンは政治的に不安定な時代で、当時の時代考証がすごくちゃんとなっているらしいんだよね。人々の格好や車、町並みや看板までもがちゃんと再現されているらしいんだよね。こういう細かいところを真剣に描くのもいい映画の条件で、この映画はこの点でも抜かりない。
 映画の楽しみ方には色々あって、楽しいとか感動とか興奮とか、その人なりの楽しみ方があるけど、なんていうか、この映画は「構造すらも美しい」という感じで、普段の映画では感じないところにも美しさが光っている。
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アカデミー

 たしかすごーく前にも書いたけど、アカデミー賞は限りなく内輪だけでの投票で決まる映画賞である。もちろんそこには損得の関係があり、恩の貸し借りがあり、仕事上での世話のやりとりがり、必ずしも中身を伴った評価で映画賞が決まるわけではない。ほぼ政治的な基準で決まるものだから、映画の表現を変えてきた映画は受賞をしてないんだよね。
 映画史に残る最高の名作としてオーソン・ウェルズが撮った「市民ケーン」というのがある。新聞王になり、ありとあらゆるものを手に入れながらも結局は孤独、という男の物語である。モデルとなったのは当時の新聞王ハーストであった。ハーストは当時の実力者中の実力者で、この映画を見て激怒。あまりの怒りにありとあらゆる業界に働きかけ、この映画を潰そうとした。アカデミー賞では作品賞を含む9部門でノミネートされていたけど、妨害により脚本賞しか受賞できなかった上、興行的にも失敗させられた。ハーストを恐れた業界はオーソン・ウェルズを敬遠し、オーソンは干されてしまった・・。
 「市民ケーン」は今ではどのビデオ屋にもあって、名作中の名作として後の映画に影響を与えまくっている。が、アカデミー賞では苦い結果に終わっているんだよねー。毎回毎回そうだとは思わないけど、アカデミー賞をとれなかった作品に目を向けるのもアリ、ということかな。
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映画日記

 今年の中盤ぐらいでつけていた映画日記をやめてしまった。1年の間に結構観るんだけど忘れてしまうことも多く、それを防ぐために軽い感想とともに書きとめていたのだが、ある日どうでも良くなって止めてしまった。
 いい映画は頭に残ったり心に残ったり、観てから長い時間その気持ちを引っ張ってくれるんだけど、逆にあまりにもダメな映画だと見終わった瞬間に「何観たんだっけ?」と思い出せなかったりする。この時期になると「2010 ○○BEST10」みたいな企画を目にすることが多くなって、俺の今年の映画BEST10はなんだろなあ、と思いながら思い出そうとしていたんだけど、全然思い出せず。今になってちゃんと記録をつければ良かったのに・・、と後悔中です。
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暴力

 あまりにも良かったため@25にあげて映画で「息もできない」という韓国の映画がある。社会の底辺に生きるやくざの男と、心に傷を持ちながらも健気に生きる女子高生が出会い・・、というストーリーである。男のほうは出所したばかりの父と暮らしている。この父が服役の原因となった大きな犯罪を犯しており、主人公はそれを許すことが出来ない。彼はとにかく暴力的で、自分の気持ちを言葉で表現することが出来ない。借金の取立てをするのが仕事なんだけど、債権者を殴り、部下を殴る。家に帰っては父を殴っている。
 女子高生の方ははベトナムで戦い、後遺症があって働けない父と、やくざになろうとしている兄と暮らしている。母親はヤクザに殺されたのだが、ボケている父は母親の死を理解できず、毎日毎日
「あの女は男と逃げたのか!」
と暴れる始末。彼女は家事をしながら金を稼ぎ、学校にも行く。主人公2人とも何かの拍子でいつ崩壊するか分からない生活の中にいるのである。ある日、主人公が吐いた唾が彼女の制服にあたる。彼女は男に文句をいうのだが、男は何も言わずに彼女を殴って気絶させる。それが出会いである。やがて2人は心を通わせあうんだけど、2人の間には実はある因縁があった・・。
 とにかく主人公の男ずっと下品な言葉を吐きながら誰コレかまわずに殴っていく。最初はなんて乱暴でどうしようもない男だ、と思うんだけど映画が進むに連れ、殴ることしか出来ない彼の悲しさを理解できるようになる。彼は世の中の全てが嫌いなんだけど、自分自身が一番嫌いなのだ。そんな人間なんているわけないじゃん、なんて思うけどそんなことはない。誰の中にも暴力性はあるからね。主人公みたいに「バカやろう!」を連呼しながら誰コレとかまわず殴ることはないと思うけど、彼らの境遇に落ちればどうなるかは分からない。そう思うと本当に怖い。
必見です。
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ザ・ビーチ

 今日の昼間の12chで「ザ・ビーチ」という映画を流していた。僕はこの映画が大好きで、何度も観ている。レオ・ディカプリオ主演、ダニー・ボイル監督という、今ではドリーム・チームみたいな組み合わせなんだけど、映画的には大コケした失敗作ということになっている。タイで行われた撮影中にはタイ政府とも揉め、ディカプリオのフィルモグラフィーを紹介するときに省かれることも多い。
 本当に存在するかどうか分からない、都市伝説で語られる様な、美しすぎるビーチに辿り着く若者たちの体験談を描く映画である。彼らはそのビーチで強烈すぎる経験をし、やがてそこを離れることになる。その中で変わる自分、そしてやっぱり変わらない自分と対峙するのである。
 僕は若い頃にそんな強烈な体験をすることに対してある種の憧れを抱いてた。その後の人生が変わってしまうような、そんな体験をしたいなあなんて思っていたんだけど、今見るとあまりとそう思わないんだよね・・。歳を取ったってことなあ。
 どんな作品でも、この「出会うタイミング」が大事だったりする。多くの場合はそのタイミングは選べないものだから、運だったり縁だったりするのかな。だから、どんな失敗作でも大事にたいな、なんて思うのである。
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ヤマト

 こういってはなんだけど、「ヤマト」を観にいく人っているのかね。そりゃ出演者の固定ファンは行くだろうし、原作が好きな人も行くだろうし、原作が好きすぎる人は文句をつけに行くと思うので、ある程度の数は入るだろうけど。でも、大ヒット間違いなし!って扱いかたはもはや情報操作じゃないか?
 今回面白いのは、どのチャンネルでもCMが流れていて、あちこちの番組に主演のキムタクさんがプロモーションで出演していること。ヤマトはTBSが作った映画なので、これまでの流れだったらルーキーズみたいに、
「TBSでは嫌になるほど宣伝するけど、他局では一切やらない」
なんだけど、今回はそんな事なく、テレ東とNHK以外は全部出る勢いである。これはキムタクパワーなのか、ジャニーズパワーなのか、分からないところだけど、気合の入り具合が良く分かる。なんか、このままだと
「ジャニーズ主演じゃないと商売にならない!」
という価値が生まれてしまいそうで怖い。
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BTTF


 アメリカで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のブルーレイ発売イベントが昨日行われたみたい。会場にはデロリアンが展示されたり、出演者や監督が集合し、25周年を祝った。25年前の映画が未だにこんなに人気があるのはBTTFのファンだけに素直に嬉しい。

 注目はなんと言っても上の動画!なんと、マイケル・J・フォックスがまたマーティを演じているのだ!SPIKE TVが放送した特別番組の予告編である。NIKEのスニーカーにジーンズ。タイヤを蹴って空気圧をチェックし、車に乗り込むマーティ。そう、この予告編、実はBTTFの予告編に似せて作っているんだよね。これが元の予告編



どっちも格好良すぎて泣いてしまいます!
 僕の世代の男はそうなのかな、マーティーことマイケル・J・フォックスが無条件で大好きなんだよね。(僕だけかな・・・)。30歳でパーキンソン病にかかって以来、スクリーンでその姿を見ることはなかっただけに、この「予告編リメイク」はすごく考え深いんだよね。ただ演じているだけでもすごい事なのに、マーティーの役なんだから、もう最高です。
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KICK ASS

kick_assそういえば、ワシントンでDVDを買ってきた。結構な話題作なんだけど、あまりにも過激なので日本では絶対に公開されないであろう、
「KICK ASS」という作品である。日本で公開されない映画って案外多い。DVDスルーならまだいい方で、DVDも発売されない作品もある。この映画はタイトルからしても問題で、中身がもっと危ない。

 スーパーヒーローに憧れる冴えない高校生が、何の特殊能力もないのにネットで買ったコスチュームを着て街をパトロールする様になる。そして何の特殊能力もないのだから、人を助けようとして逆にボコボコにされる。しかし、暴漢にボコられながらも諦めない姿が偶然にも撮影され、Youtubeにアップされてしまう。その動画は瞬く間に閲覧され、異常な人気を獲得する事に。しかし、その人気が本物のヒーローを呼び寄せてしまい、大きな戦いに巻き込まれていく。
 この「本物のヒーロー」が危ない部分で、殺人兵器になるべく父親に教育された13歳の女の子である。元警官に教育(虐待?)されたこの女の子がここにも書けない汚い言葉を吐きながら、バッタバッタと悪人を殺して行くのだ。日本刀で刺したり腕を切り落としたりと残酷描写にも余念がない。

 13歳の女の子が汚い事を吐きながらバッタバッタと人を殺すという内容だから、日本で見れないだろうなあと思って買ってきたんだけど、写真のポスターが公開されたってことは日本でも観れるのかな。きっとあちこちカットされているのだろう。倫理的な事は別として、映画としては最高に面白い一本だから是非とも見て欲しい。

 この映画ではみんなどこか壊れている。主人公もおかしいし、平気で人を殺しまくる13歳の少女、そしてその少女に殺人を教えた元警官の父(ニコラス・ケイジ!)も危ない。でも、思えばヒーローものの主人公たちってみんなそうなんだよね。バットマンなんかは正にそうで、みんな二重人格や精神武烈していたりする。そういう意味では正当なヒーロームービーかな。
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いつからか

 昔、映画がTVで上映される時に、映画解説者による上映前の解説、上映後のまとめの時間があった。解説の人がその映画の情報や感想を話していたのである。僕はその解説とまとめがとても好きであった。
「では、ゆっくりとお楽しみください」
と解説者が言った後画面が真っ黒に変わり、TVから一切の音がしなくなるあの静寂の一瞬。これから始まるであろう冒険のワクドキ感を増幅してくれた。この一瞬は映画館で映画を見るときの感覚とすごく似ていて、予告編が終わり、映画会社のロゴが映され、人々は座りなおすあの
「さあ始まるぞ」
という感覚と同じで、それが最高なんだよね。解説者の存在を含め、この前説・後説がなくなってからどのぐらい経つのだろう。

 今TVでかかる映画のほとんどはプロモーションの一環で、封切される映画の関連作、前作ばかりだったりする。ある意味ではこれは上手いやり方だとは思うんだけど、この「映画をTVで流す」という事には映画文化そのものを育てる側面が間違いなくあるんだよね。多くの映画好きの第一歩は昼間の12chで見た映画から始まっていたりするのだから、バラエティに富んだラインナップをそろえて欲しいと思う。映画好き人口が増えればTVで流す映画の視聴率もあがるんだし、どっちだけが栄えるって事は難しい。映画とTVはセットなんだから。まあ、僕の世代は淀長先生の「さよならさよなら」世代だからね。
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