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蝋人形の館

 東京タワーに蝋人形館がある。拷問図や有名人の人形などがあって、ちょっとしたアミューズメントになっている。ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」はなかなか見ごたえがある。
 蝋人形という文化は1700年代の後半に確立され、その理由は「英雄や偉人のありし日々の姿を見たい」という理由から作られた。世界には多くの蝋人形館がある。
 有名どころでは、
香港のマダム・タッソー蝋人形館
ロンドンのマダム・タッソー
などがある。
 マダム・タッソーは「蝋人形師」とも言うべき人で、いろんな逸話が残っている面白い人物である。上記の二つの蝋人形館の目玉は有名人の人形であって、カイリー・ミノーグ、ベッカムなどの人形が人気のようだ。
 だが、蝋人形にはダークサイドがある。そしてもちろん、その側面が興味深いのだ。それは「死体」への興味から秘められた動機だ。 
 蝋人形は医学、解剖学を進展させた。精巧な人形は人体の構造をモデルにすることから始まるのだ。使われたのは死刑囚の死体なので、金で取引された。当時の人形はたくさん残っていて、上記の蝋人形館とはまったく違う味がある。(味といっていいかどうかは別として)。
 イタリアはフィレンツェにラ・スコペラ博物館がある。このリンクを見れば分かると思うんだけど、180%ちがうんだ、立ち居地が。(食事中の人はみないでね)
どういう人形があるかというと、人間の体の腐敗の進行を表現した人形だ。ペストに侵された死体が山のように折り重なった図。全て死と恐怖の図なのだが、あまりのリアルさにずっと見ていると腐敗臭がしてくる人が多いという話だ。
 さっきはダークサイドと書いたけど、どっちかというとこの側面の方が本当なんだと思う。人によっては悪趣味とも思うだろうが、これらをの写真を見ていると人間の好奇心というか、探求心を感じてしまう・・・。ウッチー当たりは分かってくれるはずだ。

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Comments

う@9 | 2006/3/4 17:17

ロンドンのは行ったよ。ペレとかGazzaとかと写真も撮ってしまった。香港のにはテレサ・テンもいるのがうけた。この間のカタコンベ同様興味あり。フィレンツェ行った時に知ってたら確実に行ってたよ。国際展示場でやってた人体の秘密展だっけ?あれも行きたかったんだよな〜。

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