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時間と金

 昼間がすっかり暖かくなってきた。夜はまだまだ冷えるが、一時期の厳しさはもうすでに影を潜めている。春は確実にそこまで来ているのだ。少し前までアケオメなんて言っていたのに、もう3月も終わりそうだ。本当に早い。時間の流れは等しく誰の上をも通り過ぎていくわけだから、多くの人も同じ気持ちなのだろう。
 と、そんな話はいいとして、長い人生のなかでドキドキする瞬間と言えば、それは
「クレジットカードの明細を開ける時である」
とは俺が作った名言である。物質主義のナリの果て、傾きかけた現代の価値観を良く表していると思わない?とは大げさだろうけど、あの封筒を開ける瞬間は本当に嫌なものである。僕は元来貧乏性なので買い物をして使った金額を忘れる事は絶対にないんだけど、それでも嫌だ。あの一枚の紙に書いてある数字が僕のこの世界の中における一種の価値、評価になってしまうから怖いものである。全国民を貯金通帳の残高で一列に並べたら僕はスーザンと一生会うこともなかっただろう、きっと。
 僕の上司から聞いた言葉で、
「借金は財産だ。信用になる」
というのがある。借金出来る人は、それだけ信用されている(貸しても大丈夫という評価がある)、という事になるんだそうだ。逆転の発想すぎて僕はイマイチ納得出来なかったけど、バブル経験世代の価値観なんだろうか。なんとなくわからんでもないが。

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