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アマゾンとネッシー、その2

 もちろん、ネッシーは見つからなかった。そんなの当たり前じゃん!と誰もが思うけど、現場ではそうでもなかった。落胆はとても大きかった。団長の石原はやる前から怪物はいない、と公言していたけど、実は隊員達は全員公募で集められた一般人で、やる気満々の人々ばかりだった。冒険好きのネッシー発見に命を賭けてもいいという輩だった。探検隊は半分観光、半分真剣だったのだ。でもまあ、アメリカから借りた潜水艇のレンタル料が2時間2000万だったというから、どっちにしろ完全遊びではなかっただろう。当時の科学水準で出来る事は全部したそうだ。二基の魚群探知機で水平と垂直に電波をだして、細かい洞穴まで見たという。出てこなかったと言うことは、そこにはいない、という事になった。
 1993年にあの有名な写真が偽物だった事が分かった。撮影者の知り合いが亡くなる直前に告白をした。日本の探検隊がネス湖をはいずり回ってから20年後の事だ。
 この事を思うと、たったの20年だけど、世の中は変わったなあと思う。(リアルタイムで知っているわけでもないけどね)。色んな本を読んでいると、当時の風潮からして「秘境やそこにいるかも知れない未知の生物」は今ほど変な事ではなかった様だ。実際アメリカもソ連もイギリスも日本も、(あの東大も探検隊を出して雪男を捜した事がある)は色んなUMAを追いかけた。今この時代に国会議員が「ネッシーを探しに行きます」なんて言ってしまったら、一大スキャンダルになるだろう。当時はロマンがあった、とかそういう単純なものじゃなくて、熱い時代だったのかなあ、なんて思う。
 ちなみに写真は偽物だったと告白した人はスパーリングと言うんだけど、「スパーリングは何らかの圧力がかかったため発言させられたのだ」と主張する研究家も未だに存在する。

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