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9.11の正体

 5年前に同時多発テロが起きた時、僕は仕事中だった。同僚に「戦争になった」と聞かされ、仕事そっちのけでyahooニュースを何度もクリックした。ニュースはなかなか更新されず、戦争という良くわからないけどとりあえずいい気はしなくて、正体のない不安を抱いた。
 家に帰ってからTVをつけても混乱は続いていた。ビルに飛行機が突っ込むあの映像が繰り返しながされた。軍事アナリストの人が感想を聞かれ
「いや、テロリストは良くやりましたよ。アメリカ本土が攻撃されたのは今回が初めてですからね」
とコメントし、周りを凍り付かせた。みんな混乱していのたのだ。犯行声明が出されてからはイラクの子供達が喜び騒ぐ映像が流され、まるで攻撃の成功を祝っているかの様な印象を与えた。後に分かったのだがその映像はイラクでの地方での祭りの様子で、攻撃とはまったく関係のない映像だった。みんな混乱していたのだ。
 遥か遠い国での出来事ながら、そのインパクトはとても大きな物だった。僕らが享受する平和は世界中の色んな物事が微妙なバランスを保ちながら支え合う土台の上に乗っていて、決して当たり前にある安いものではなかった。飛行機がビルに突っ込むあの映像はスピルバーグやルーカスでも作れないぐらいにリアルで、僕らは悪意と憎悪が本当に存在し、人々が窓から身体を投げ出す度にその横顔を見た気がした。
 とはいえ起こったのは日本からは程遠いアメリカ。直接的な恐怖や痛みはなく、不謹慎だけど
「すごい映像をみた」
という人には言えない妙な興奮と
「世界はこれからどうなるのだろう」
という得体の知れない不安があるだけだった。

 あれから5年も経ち、いよいよ9.11を語る自由が生まれようとしている。発生直後は愛国心という大きな建前があって、誰もが周りの顔色を伺いながら団結、愛国心、博愛、自由、人道、命の尊さを語った。それも一段落し、今年から9.11に関するドラマや映画が登場する。9.11での金儲けが始まった。
 付き合いのある映画買い付け業者の人から聞いた話でこんなのがある。今最も買われている映像は映画ではなく、9.11関係の映像である。これはプロだろうがアマだろうが関係ない。アメリカは監視社会でビックリするほど監視カメラが多くて、それらの映像がどんどん流出しているのだ。誰もが見たことのない映像もたくさんあるという。だが、どうしても買えないものがあって、それはペンタゴンの映像だそうだ。写っちゃいけないものがあったのか・・・という話が多いようだ。さらにWTCのタワーが崩れる映像をプロに見せると、
「ビルを解体する時と同じ。爆発させているとしか思えない」
という風に見えるんだそうだ。アメリカではこの陰謀論がどんどん大きくなっているらしく、ブッシュは何を狙っているんだ?という話も出ているらしい。

 9.11の事件は近代の歴史でもっとも大きなものだ。現代社会に置ける経済の象徴であるWTCが崩れていく様は、それこそこの世が崩れていく姿を思い起こさせた。誰もが明日からは同じ生活が出来ないかも知れない、日本も戦争に巻き込まれるかも知れない、ひょっととしたらこの世の終わりが来るかもしれないと思った。あれから5年もの時間がたって、当時危惧していた世の中になったかどうかは判断に困る所だ。世の中はそこまで変わっていない気もするし、いややっぱり悪くなっているなあ、と感じる。
 

posted by @6 : 20:56

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