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兄貴業と若さへの憧れ

 ブラッド・ピットは1963年生まれである。という事は、43歳という事になる。信じられない。20台後半と言われても僕は信じてしまう。言うなれば、年齢と外見が一致しないのだ。そこにはハリウッドの中でトップを争う俳優ならではの肉体管理と努力があるのだろう。
 どの人間にも老いる事は当たり前でありながら、誰もが必死に抵抗する。これは女性だろうが、男性だろうが関係ない。誰もが若く見られたいし、若くいたい。ハリウッドの俳優ともなればそれは死活問題で、なおさら大きな問題だ。整形手術もじさない。
 が、映画は面白いもので、どの年齢の役も必要だ。年齢相応の役を演じればいいのだが、美形が売り物だったブラピは40台の役はやりたくないのだろう。これはブラピだけではなく、多くの俳優も同じで、今ハリウッドに足りない役は「兄貴的役」なのである。「兄貴的役」というのは

●若さ特有の青臭さを決して臭わせない
●かといって爺くさくなく
●若い奴に頼られ
●若い奴に尊敬もされ
●かといって若い奴との感覚に開きがなく
●若い奴の手本になる

日本では竹内力と哀川翔で芸能界の「兄貴的需要」を分け合っているけど、ハリウッドにはそういった兄貴的存在がいないのだ。デ・ニーロ、パチーノ、イーストウッドではもう行きすぎてるし、ショーン・ペーンは怖くて誰も頼ってくれなさそう。トム・ハンクスとトム・クルーズは頼りない。世代的に言うとジョニー・デップ当たりがいいんだろうけど、一匹オオカミっぽいし、チャーリー・シーンは人徳がなさそう。という事はハリウッドでの兄貴的存在はジョージ・クルーニーだけだ。兄貴的需要を独占しているのだ。実際オーシャンズ11ではそういった役だし、マーク・ウォルバーグは舎弟だ。
 
 以外にも若く見せたいがために必死になるのは、政治の世界。いつまでも若く、強く、元気でない事には始まらない。白髪染めは欠かせないし、ポスターでは何十年も前の写真を使う。たしかにヨレヨレの爺さんには一票を入れようとは思わないから、ある意味当たり前かなあ。
 オシム監督は年齢相応の外見をしているけど、オーラというか、存在感に凄みがあって年齢による経験がいい感じに滲み出ている気がする。僕も爺になったらあんな感じで屁理屈ばかり言って回りを困らせる爺になりたい。それが若さを保つ一番の秘訣かも知れない。
 
 

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