< 2006年11月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >

引退

 この時期になると野球選手の引退の話題になる。新庄が引退するとか、桑田がメジャーに行くとか、そういう話題はどうでもいい。一番に語らないといけないのは中日ドラゴンズの川相選手の引退についてである。
 川相と言えばバントである。世界記録を持っている時点でそのすごさはわかると思うけど、相手に警戒されているのに送りバント成功率が90%を超えているのは異常としか言えない。プロ入りした時はピッチャーだったし、1軍に定着したのが2年目、レギュラーを勝ち取ったのは6年目だという事を考えると、才能があるとか天才だとか、そういった領域ではない。もはや機械なみの数字である。ちなみに95年は47回送りバントに挑戦しているんだけど、47回成功している。これは八百長をしくんで相手選手がバントしやすい球を投げたとしても無理。100%は絶対無理。
 とはいえそこは川相選手。地味なのである。おそらくジャイアンツ史上、もっとも地味で結果を残しているのが川相選手ではないのか?。が、そのイメージとは裏腹に熱い男として知られ、乱闘要員でもあった。試合後にキレる事が多く、ロッカールーム内で暴れる事が多かったけど、それらは全て自分に対する不甲斐なさから来るものであった。24年間の現役生活を支えたのはそう言った気持ちの強さだろう。
 川相選手は練習の鬼として知られている。晩年、中日に入団してからの自主練習で新人に指導する事が多かったが、川相選手についていける選手はいなかった。

 僕が川相を好きになったのは、その守備のうまさからである。守備の上手さというのは野球でいうと一番に目立たない能力である。ボールに飛びつくファインプレイをする選手をみんな誉めるが、本当に上手い選手は飛びつかなくてもボールを捕る選手である。普通に捕ってしまうから目立たない。なぜならボールが飛んでくる前にそのポジションに移動しているから。難しいプレイを簡単にしてしまう、それが川相選手であった。晩年はショートを守る事は少なかったけど、ショートと言えば川相選手であった。

 自分が好きで、憧れた選手の引退を知るのはなんだか嬉しいような、寂しいような気分である。川相選手は僕が野球を知る前から野球をやっている訳で、野球道を全うした事はこの上なく嬉しい事である。おまけに世界記録を作った野球人生。素晴らしい。とはいえ、もう見れなくなる訳で、これはこれで寂しい。
 

posted by @6 : 18:20

Trackbacks

Comments

@5 | 2006/11/4 15:39

俺もそろそろ、、、

@6 | 2006/11/5 00:12

何を!10年早い!校庭10週してこい!

@碁 | 2006/11/6 10:20

はあっ、はっ、はあっ、こ、校庭10週してきました。

@6 | 2006/11/6 14:26

遅い!今度は自宅からアリーナまで10往復だ!

Comment Form

yesno
< インタビューその2 | top |