2006/11/13 月 | 2006.11
たちぎれ線香
昨日の落語は「たちきり」または「たち切れ線香」と呼ばれている噺である。昨日は普通の言葉で普通に書いたけど、噺家さんが喋ればそれこそ終わりを聴いて泣き出す人はたくさんいる。が、この噺を最初に聴いたときは、僕は笑わせる話だと思っていた。たしかに悲恋の噺ではあるけど、線香が消えたと共に三味線が鳴り終わる事は
「やはり商売女は金の分だけしか遊んでくれない」
と言う意味にもとらえる事が出来る。どっちにもとらえる事が出来て、尚かつオチがちゃんとつくところにこの噺の面白さと落語の芸としてのレベルの高さが伺える。とはいえこのとらえ方はおそらく邪道で、本来は悲恋としての見方は普通なのだろう。うーん、面白い。
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