国籍とオリンピック

 ネコヒロシの芸名はタチヒロシが元になっている。ネコに対してのタチだから、ようはそういう事で、テレビで大まじめに連呼される度にちょっと苦笑い。笑

 ネコヒロシのカンボジア国籍取得してのオリンピック参加の話。賛否両論どうでもいい、色んな意見があって、どれも納得したりしなかったりする。ネコヒロシが選ばれる事でもれるカンボジア人がいるだろうし、そこまでの覚悟でオリンピック出場を目指す覚悟も評価できる。あっちを立てればこっちが立たず、逆もまたしかり、とはまさにこれの事だよね。
 
 オリンピックの面白い所に、たまあにすごく下手な選手が出たりするじゃない?プールのない国の選手が競泳に出たり、雪の降らない国の選手が冬季オリンピックに出たり。そういう選手をみると、
「そいう国でもその競技を頑張っている選手がいるんだ」
なんて思って、その国を知ったり気になったりする。競技上ではそういう選手たちは表彰台に上がってメダルを首にかけることは最初から可能性もないんだけど、「参加する事に意義がある」のがオリンピックなんだよね。金メダルを必死に追い求める選手たちはもちろん素晴らしいが、レベルは低いかも知れないけど必死に頑張るこういう選手たちこそ「オリンピックの意味」を体現しているんだよね。レベルは低くとも、彼らは各々の国の代表。彼らを通して人々はその国を文化を知るんだよね。そういう意味では金メダリストと何の変わりもない。
 ネコヒロシが活躍しても彼を通してカンボジアの何かを知ることは出来ない。そういう意味では僕は良いことではないと思っている。物事はそう単純じゃないし、正義は多面体であることは分かる。なんとも言えないけど、ネコヒロシがカンボジアが好きで言葉や文化に精通し、何かを伝えたいと思っているのなら意味は生まれるんじゃないかな。どうせ出るのなら、そういうことをしても良いはずだ。
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