our last days

　久しぶりに電車に乗る。駅の電光掲示板で、どこかの駅で人身事故が起きた知らせが流れていた。どうやら違う線で僕の行動には影響がないのだが、なんとなく気持ちが暗くなった。良くあることなんだろうけど、今日以前の最後に電車に乗った時も人身事故が起きていたのだ。
　人身事故と言われると、ついつい凄惨な現場を想像してしまう。人体が電車に轢かれるわけだから、元の形なんて残りはしないことはすぐに理解出来る・・。それを処理する人もいるだろうし、都市伝説的に遺族に何かしらの弁償が求められるともきき、物事が時間通りに進まない事に大勢の人がイライラを募らせる。誰も得しない・・。
　
　実際にはそんな事はないようで、ホームを歩いている乗客と電車がぶつかったり、酔っぱらいが線路に落ちたり、荷物が線路に落ちても事故処理になることもあるらしい。乗客が体調を崩して電車を止めることもあり、事故とはいっても中身は色々とあるようだ。
　電車のダイヤってすごく細かく決められていて、どこかで何かが起こるとそれが波紋みたいに違う線にも影響すると良く聞くけど、実際に事故ってどのぐらいの頻度で起きているのだろうか。調べればすぐに分かりそうだけど、気分的にあまり知りたくないとも思っていたりする・・。