ものとしての美しさ

 僕のスニーカーや特定の衣類に関する偏愛については幾度となく書いてきた。そしてはその根底に流れているのは
「ものとして美しい」
かどうか、であることも書いてきた。ファッションアイテムともなればコーディネートとかバランスとか色合いとか、難しくて敷居の高いものが大事みたいだけど、僕はそうではなく、あくまでも
「単体でものとして美しいかどうか」
が大事なんだよね。変な話、美しければ機能性は駄目でもいい、ということになるのである。
 携帯電話もそうだよね。できればiPhoneを裸で使いたいけど、それじゃ2年以上持たせる自信がないため、僕はバンパーを愛用している。つい最近も金属のバンパーに新調したけど、iPhoneはそのままの姿で美しいのだ。変なものをつけるだけでデザイン性が損なわれるわけで、新しいバンパーの存在は嬉しいやら悲しいやら、なのである。このデザインに辿り着くまでに色んな人たちが色んなアイディアを出し合って、それこそ1ミリ単位の調整を繰り返してきたわけで、デザインのこだわりの一つの到達点なんだよね。そう思うと、ウサギの耳や変なツノがついた可愛いらしいケースを愛用している人をみると、ジョブスはどう思っているのだろう、と思ってしまう。あの世で微妙な表情を浮かべているに違いない。
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