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24 Season 4

 やっと24のシーズン4を見終わる。いやー頑張った、俺。第4シーズンともなると初期ほどの中毒性はないけど、テンションを下げずに物語を進めるとは流石アメリカのドラマである。シーズン2で核爆弾を国内で爆発されるという、これ以上ない危機を一度は迎えているこのシリーズ。それ以降のシリーズではパワーダウンは否めないだろうとは思っていたが、全然見れる。シーズン5もアメリカでは来年1月から放送されるようで、この人気は終わらない。
 このドラマを見ているとなんだかアメリカの正体が見え隠れしているように思う。このドラマでのアメリカは常にびびっているんだよね。テロによって幾度も危機的な攻撃を受けるいうちに、不安になっている様がよくわかる。タフで強くたくましい、アメリカの理想像とはまったくかけ離れた姿なんだよね。これはアメリカ国民の高い銃保有率にも現れてるんだ。
つまり

不安→銃を持つ→やられる前に攻撃→敵を作る→復讐でまた不安になる→もっと武器を持つ→

という永遠に続く不安のループにあるのがアメリカなんだよね。アメリカの歴史そのもが、不安との戦い。
 16世紀にヨーロッパで宗教弾圧から逃れた清教徒がアメリカに着いてまずしたのは、原住民を皆殺し。怖いから憲法を変えて銃を持てるようにした。で、今度は自分たちに間で疑心暗鬼に陥り、魔女裁判。独立の時にはイギリス人を殺して、その後は奴隷制度で増えすぎた黒人にびびって殺した。が、奴隷制度は廃止された。と言うことで、KKKを作った。KKKは違法になったので、ライフル協会を作って銃保有の促進を行った。
 これは全部、「怖い」からなんだよね。これは現在の
「フセインが危ない武器もってるから先にやっちゃお」
的な発想とまったく同じで逆に感心する。
 で、このドラマも危機に陥ったアメリカを描いていて、潜在的な恐怖感をあおっている気がしてならない。だからこんなに人気がるのかなあ、なんて見ながら思った。

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