2006/1/18 水 | 2006.01
ヘミングウェイ
「誰がために鐘は鳴る」や「海と老人」、「武器よさらば」を書いたヘミングウェイの名言の中に、
「この世はすばらしい。闘う価値がある」
というのがある。ヘミングウェイは「ロスト・ジェネレーション」作家と呼ばれている。第一次世界大戦時に正義のために戦うが戦争に幻滅し、自分の価値観や宗教観や正義感を戦争で失い、人間的精神の価値が失われ、絶望に落ちた世代の事だ。簡単に言うと、戦争のおかげで既成の道徳や規範を失い、人生の方向を失った人、という事になっているが、最初は「ろくでなし」という意味もあったらしい。
そんな世の中に絶望したヘミングウェイが言った言葉が上の言葉で、ヘミングウェイが言ったからこそ深い意味があると思うんだ。
昨日、團長の第二子誕生の吉報を受けて僕は非常に嬉しい気持ちになった。ヒルヤンとも話したけど、僕らが知っている人が子供を授かるこの感動は凄くいいものだねと。素晴らしいことだな、と。誕生の知らせを受けて、同じように暖かい気持ちになった人は一杯いると思うんだよね。そう思うと、その子は授かった両親をもそうだし、自分の周りの人の心をも暖かくした事になるんだ。そう考えたら何だか感動したんだ。
僕は05/12/09のこのブログでこの社会の行く末とそれを生きる子供達は大変だ、みたいな事を書いたけど、團長からすれば「そうだったとしても、この世は闘う価値ある」となるハズだ。そういう人がたくさんいれば、昨日書いたようにこの世も捨てたもんじゃない、と思える。願うばかりではなく、この世が良くなるようにしないといけないんだ。どうなるかは僕らの肩にもかかっているんだ。なんだか改めて実感した。
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