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 降るねえ、雪。こんなに積もったのは久しぶりじゃないか?今日は仕事で、合間を見て駐車場の雪かきをしたけど、キレイにした場所から雪がつもり始めるぐらいの勢いだった。ここ何年こんな激しい雪はなかったね。
 雪というのは風情があるもので、その純粋無垢な姿にある種の詩的な様子が漂う。一点の汚れもないその存在に、浮世の儚さが良く似合うんだよね。固まりだして汚れていく内にその神秘さは失われ、その過程がこれまた人間の一生みたいでなんだかやるせない。そんな汚くなる前にさっさと溶ければいいのに、とガキの頃は思ったもんだ。結晶の形が独特な事も不思議だよねえ。最初に発見した人間は神の存在を感じた事だろう。
 とは言っても、実生活の中では迷惑な存在だ。今日車にチェーンを付けながら、
「たとえ年に一回でも嫌だなあ」
と思った。チェーンなんて慣れるほど巻いた事はなく、結構苦労した。寒いし、手はかじかむし。
 

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