2007/12/3 月 | 2007.12
キングカズはやってくれるね。
それにしても劇的な優勝を飾った鹿島。おそらくこの先100年の間にはないであろう条件が重なっての優勝は、Jリーグの歴史に新しい1ページを刻みました。アジア王者であり、日本代表の要でもある選手を何人もようするチームでもあるレッズの敗戦が条件という他力本願、おまけにそのレッズの対戦相手は早々とJ2降格をぶっちぎりの最下位で決めた横浜FC、そして自分たちの勝利・・・。それが鹿島の優勝の条件であった。誰もがレッズの優勝を決定事項と決めつけていた所、その流れに逆らった男がいました。そう、それは40歳にしていまだにピッチで戦い続けるキングカズ。いくら鹿島の優勝が劇的だったとしても、注目すべきはこの番狂わせを演出したキングカズ以外にない。
日本代表が豪華に並んだ浦和のディフェンスラインをドリで切り裂くカズ、やっぱり日本代表の阿部勇樹を抜くと、倒れながらも低い弾道の高速クロスをゴール前に供給。このクロスを誰かが(名前は知らっん)決めて、キングのアシストで横浜が先制。この1点を守りきった横浜がJリーグ屈指の浦和に一泡をふかせたのだ。出来るのならもっと早くやれよという話ですけど、まあ、これがフットボールなのでしょう。
注目すべきは、左サイドで相手を抜きながらクロスを上げたキングのプレイ。そう、ブラジル時代に
「アイツは日本人じゃねえ」
と言わせ、プロ契約に到っただけでなく、屈指のウィングとして名を馳せたあのプレイ。相手ディフェンスの間をスルリとしなやかに通り抜け、クロスを上げる。そう、カズの適正ポジはウィングだったんだよね。なんとも懐かしい響きである。
しかし、いつしかカズは変わった・・・。ポジションがCFになり、ディフェンダーを背負うためにいつしかマッチョになり筋肉の鎧をまとった。しかし、そのキングの姿にはスピード感はなくなっていた・・・。一説にはそれは日本代表にどうしてもセンターフォワードが必要で、カズはそのためにプレイスタイルを変え、そして肉体までもを日本代表のために変えたと言われている。くしくもその変化がキングの評価を左右し、それ以降代表を離れ、あちこちのチームを渡り歩いた。
そう思うと、今回のアシストは皮肉なアシストである。ほぼ日本代表の浦和の優勝を止めたのは40歳の男、日本代表、そして日本のフットボールのために全てを捧げた男の遥か昔のプレイスタイル。鹿島の優勝が劇的であって、記念すべき10冠であって、台本のないドラマだとしても、キングのフットボール人生よりもドラマチックとは言えない!いや、鹿島がまた奇跡的な優勝を遂げる可能性はあるけど、キングの様な選手がまた出てくる事はない事を思うと、あのアシストは簡単に見れるものでもないのだ。
僕は思う。もしかして年をとったキングはいい具合に筋肉が落ち、昔の身体に戻っているんじゃないか?と。がんばれキング、来シーズンはもう始まっている!
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