our last days

　昔一緒に働いたスタッフが子供を見せに来てくれた。うちの弟に子供が出来てから僕もだいぶ子供に対する抗体は出来きてきたものの、やっぱり苦手である。ガキを前にしてどうすればいいのか分からず、ドギマギしてしまう。新人のお母さんは大変そうであるものの、充実感が顔に表れていて見ているこっちも嬉しくなる風景であった。

　ちょうど今、スタッフの一人が研修に出ている。内容は良く分からないけど2週間も泊り込みで行くぐらいだから、大変そうである。本人も不安があるようだが、最後の研修のようだし、頑張り屋さんだから一つ大人になって帰ってくることでしょう。

　今日から学校が始まった子もいる。色んな不安や悩みを抱えながらみんないつも通りではあるけど、確実に違う生活に入っている。

何かみんな、青春しているなー。

　僕もこの歳になり、苦しんでいる若い子を見ると
「ああ、僕にもそんな時期があったなあ」
なんて思う。当時はあまりの苦しさに
「こんな日々が永遠に続くのだろうか」
なんて思っていものだけど、今思うのは
「そんな日々はあっという間」
って事。そう、青春の日々はすぐに去っていくんだよね。常に向かい風だったあの日々ってすごく苦しかったけど、良く思い出すのはあの頃の事だったりする。あんなに嫌だったのに、と不思議に思う事もあるけど今の自分があるのはあの頃のおかげなんだよね。

　人生の先輩として説得力のあるいいアドバイスをしたいと思うけど、全く無駄である事も理解している。青春の頃の悩みって常に自分の心の中にあるもので、その問題や悩みと真正面から対峙する事に意味がある。それらと戦っているうちに、いつの間にか成長している自分に気づく。

ちょっと微妙な扱いをされているけど、爆風スランプの「RUNNER」の歌詞は最高である。

かげりのない少年の季節は過ぎ去っていく
風はいつも強く吹いている

のくだりは青春の儚さを完璧に表していると思う。
みんな頑張ろう。
僕も頑張ります。