人数がものを言う

 中国では携帯電話の契約数が7億台を突破したというニュースがあった。日本での契約数は約1億1000万件なので、中国の人口がいかにすごいかが分かる。中国の人口は12、13億とも言われているから、契約率は人口の50%前後という事になる。日本では携帯契約率は85%らしいので、残数が少ない日本よりも、まだまだチャンスが多い中国でさっさと展開した方が儲かるに決まっている。というか、日本の何倍も人がいるわけだから、比べることも出来ないぐらいのマーケットなんだよね。
 とは言え中国はニセモノ大国。ちょっと前にも携帯電話の偽者が氾濫していることがニュース番組で特集されていた。見かけや機能は同じだったりするけど、中身や電池が雑な作りになっていて、爆発したり漏電したりという事故も実際に起きているようで、場合によっては使うこと自体が危ないそうだ。それでも本物の商品の半分以下の価格で帰るパチモノは魅力的らしい。
 中国は「世界の工場」だから、世界中のあらゆる携帯電話の部品が作られている。それらが市場に流出していて、
「本物の製品と同じ部品で出来ているけどパチモノ」
という商品も多いみたい。面白いのはそれらの部品が全部別々で売られていること。ちょっと知識がある人だったら、必要な部品だけを買って組み立てれば格安で携帯電話が手にはいるのだ。部品も本物、ボディも本物。NOKIAやMOTOROLAそのままの商品だけど、正規に契約はしていないので違法商品んだのだ。
 これらの商品はもちろん「本物に限りなく近い」事がウリであるのだが、それはと違う考え方のものもある。その番組で紹介されたのは
「ドラえもん型の携帯電話」
「アンパンマン型の携帯電話」
「クマのプーさんの携帯電話」
どれもがそのキャラの顔の形をしていて、丸いので明らかに使いにくい商品。そんな携帯電話は存在しないのである意味オリジナルのものだけど、もちろん使用許可はもらっていない。面白いのはちょっとこだわりがある所で、着信があるとプーさんの目が光ったり、鼻の部分がカメラのレンズになっていたりする所。ようはコレ、ギャグなんだよね。パクリ商品にちょっと笑いを混ぜているからすごく悪質な事だけど、僕はそれが面白くて好きなんだよね。PRADAの携帯電話の精密なコピーより、プーさん型の電話の方がネタになっていいと思うんだよねー。お土産にもらうならどっち?
 
日々 | comments (9) | trackbacks (0)
calendar
<< September 2009 >>
SunMonTueWedThuFriSat
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
selected entries
categories
archives
recent comments
profile
others