リアルデッドコスター

 ちょっと変わった映画で「ファイナル・デスティネーション」というのがある。アメリカでは大人気なんだけど、日本では一部を除いてあまり見向きされないジャンルの映画である。どんな映画かというと、死神に狙われた若者が右往左往しながら何とか死から逃れようとするんだけど、やっぱり死んでいく、という映画である。若者たちがどういう形で死んでいくのか、を楽しむのがこの映画の正しい見方で、全員がありえない偶然の積み重ねで面白おかしく死んでいくのである。人気のある作品で続編もあって、ありとあらゆる死に方が考えられていて、アメリカの映画館では大爆笑をしながら観ているらしいんだよね。ボタンを押し間違えただけで死んだり、靴の紐の結び方が甘くて死んだりする。
 今日、出勤するときに車のタイヤが光っていて、チェックしてみたらネジが根元まで刺さっていた。これが「ファイナル〜」の世界だったら、僕の車が高速道路を走行中にタイヤがパンクし、その勢いで隣を走るトラックにぶつかり、そのトラックが積んでいた数千個のボーリングの玉で僕の車がぺしゃんこになり僕も死ぬ、という展開になるんだろうけど、運よく気付くことができた。タイヤは死角のほうが多いんだから、ふと目を向けた瞬間に気付けるぐらいの角度までタイヤが回っていて、太陽の光がネジに直接あたるぐらいの場所で止まっているなんてラッキーそのもの。「ファイナル〜」の世界では一つの危機を回避しても、すぐに次のが危機待っているので、気をつけなきゃ。
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