ビン・ラディン

 ビン・ラディンの殺害を知ったとき、意外に思った。僕はアメリカはずっとビン・ラディンの行方を把握していて、常に監視しながらあえて殺さないでいる、とずっと思っていたのである。それは、殺してしまうことでビン・ラディンはある特定の層にとって英雄で殉教者になってしまうからで、長い目でみればその方がアメリカにとって都合が悪いんじゃないか、と思っていたのである。
 革命のアイコンになってしまったゲバラがまさにそう。アメリカに殺害されたことで、ゲバラの反体制な姿勢や、最後まで大権力に立ち向かった姿はクローズアップされ、今では若者の中でのファッションアイテムになってしまっている。殺すより飼い慣らして年をとらせ、衰えた姿を民衆に見せた方が効果的だったりするんだよね...。生け捕りに出来なかった後悔は大きいんじゃないかな。
 あと何年かしたら、ビン・ラディンの顔は反米の印となり、反米の国のあちこちの壁に落書きされる日が来るかも知れない。まあ、ゲバラの場合は
「顔がいい」
ということがあったことも大きいけどね..。
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