プロ野球の試合が雨で中止になるとき、ホーム側の選手がせっかく来てくれた観客のために、ブルーのシートの上でヘッドスライディングをするパフォーマンスがある。あれは観客へのサービスではあるけど、選手自身も楽しんでいるんじゃないか、と僕はにらんでいる。
 ここまで来るとアレだけど、雨は決して嫌いではない。さすがに梅雨の時期や今日のような強い雨はまた別だけど、水滴が顔に当たる感覚や、傘に当たる音が好きが好きだったりする。それに詩的な意味や文学的な意味を見いだしているわけでもなく、不思議っこぶりたいわけでもなくて、なんとなくいいんだよね。
 子供の頃に良く雨合羽を着させられた記憶があって、今思えばあれも
「傘をささずに、雨粒が直接合羽に当たる音」
を楽しんでいたと思う。ちょっとした非日常だし、手は自由になるし、ガキなんだからフードをかぶるだけでもちょっとした楽しさがあるんだよね・・。木の下を歩いている時とかに、不規則にまとまった水滴が落ちてくる事ってあるけど、アレも合羽を着ていれば楽しい。調子に乗って木を揺らしたりして遊ぶんだけど、家に帰る事にはずぶ濡れになっていて、合羽の意味は完全になくなている・・。
 大人になった今、同じスタンスで楽しめるかと言われたら100%同じとは言えないけど、楽しさのしっぽみたいなものは今でも感じられるかな。それが野球選手の見せてくれるヘッドスライディングに通じていて、あれを見るたびに
「楽しそう」と思うとともに、「俺もやってみたい!」
と思ったりする。
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