歳を取ったと感じる事の1つに、傷が治るのが遅いと共に、あとが残るというのがある。男だから手や足、腕なんかはどうでもいいんだけど、顔ともなるとちょっと嫌な気分になったりする。不摂生でニキビなんかが出来ると、今までにないくらいに気を使ってしまうのだ。
 フットサルなんかやっているから足、すねや膝はもちろんだけど、改めて自分の手や腕を見ると、もう消えない傷がたくさんある。中には特定の時間が思い出されるものもあって、自分が生きてきた時間を思い起こされる。当たり前だけど僕の体は中古であって、35年間生きてきた中で傷ついたり治ったりを繰り替えしてきたんだよね。生きてきた痕跡がたくさんあるのだ。
 ガキの頃に、父の手と自分の手を比べる場面は誰にでもあったと思う。僕の場合は釣りや日曜大工などをする時がそうだったんだけど、父の手は大きくてシワがあって、大小の傷もたくさんあった。その傷は当時の僕には男らしさの象徴であり、父の大きさを実感させられるものであった。今となっては、あの傷たちは父の生きてきた時間の象徴であり、1つの結果だとも理解している。最近は父の手を見ていないが、きっとより格好いい手になっているの違いない。
 というわけで、自分の手を見ながらボロボロだなあと思いつつなんとなく愛おしく感じる、そんな今日のこの頃なのだ。
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