歯形

 人間の寿命が延びた原因の一つに歯の治療技術の進歩がある、ということをどこかで読んだことがある。食べることが命に繋がるわけだから、ある意味では当たり前。そしてあまり行きたくないけど、行かない訳にいかないのが歯医者である。
 僕の歯医者との戦いもあと少しとなり、その仕上げとしてマウスピースを作って頂くことになった。寝る時にしてほしい、とのことらしい。正直マウスピースなんていらないんだけど、物珍しさと好奇心で作って頂くことにした。が、どうやら型取りが大変とのこと。何度も念を押されるものだからビビっていたんだけど、いざやってみたら少しの我慢で済んだ。
123485.jpg で、マウスピースをもらったんだけど、これが思ったよりもずっと邪魔に感じない、感触がいいものであった。期待していなかっただけに満足である。使うかどうかは別として、マウスピースとは別のものが付いてきたんだよね・・、それがこの「僕の歯形」である。本来は渡さないものらしいんだけど、なぜかもらってしまった。マウスピース自体は一年ぐらいしかもたないから、また作るときにこの歯形を持ってくれば安くなるのだそうだ。いいんだか悪いんだか分からないけど、普段は見れない自分の歯を見るのはなんだか不思議な気分である。
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初心

 仕事でも趣味でもなんでもそうだけど、最初に抱いた気持ちを変わらずに抱き続けることはすごく難しいものである。「色あせない」ものごとはほとんどなく、どんなに愛していても時間とともに何かは変わってくるものである。これを悪いことと捉えるのか、普通のことと捉えるのか、逆にいい事と捉えるのかは人それぞれ。本当はきっと良いも悪いもないんだろうけど、誰にとっても記憶の中で振り返る初期衝動はいつまでも輝いていて、鮮やか過ぎるんだよね。
 ごくたまにだけど、最初に点いた火をいつまでも変わらずに心の中に燃やし続けられる人もいる。彼らは好きなことをやっているだけなんだけど、不思議と輝いてみえるもの。努力努力と感じなかったり、楽しそうにしているのを見ているだけでこっちも力をもらえる様な気分になったりする。そしてこれって不思議と伝染するんだよね。このチームの歩みを考えると、どう考えてもその力を借りながらここまで来たと思う。
 体制もメンバーも舞台も変わり、それに合わせるように僕らも変わってきた。それは成長だけど、慣れと呼ぶことも出来る。良いことも悪いことも視点を変えれば等価値かも知れない。でも、最初に感じたあの気持ちをみんなで共有しながら守り続けることは出来るんじゃないか、と僕は信じている。大きな挑戦を控えた今、そういうものが必要だったりするのかな。
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携帯電話

 古い映画を見ていたら、主人公が携帯電話で喋るシーンがあった。2000年の映画で、今となっては結構古い部類に入ると思うんだけど、携帯電話がすでに手のひらに隠れるような小ささなんだよね。10年前の携帯電話はイメージ的にはもう少し大きいものだと記憶していたんだけど、そうでもない様だ。戦争映画で出てくる無線機のようなものまでは行かないにしても、フタがついた大きめのものを想像していたんだよね。
 それにしても、映画に出てくる携帯電話には憧れたものだ。ブラックベリーやモトレーザーは日本でも買えたけど、それ以外のものたくさんある。マトリックスのモデルとかね。でもきっと本当は逆で、アメリカやヨーロッパの人たちが独特な進化を遂げた日本の携帯電話を欲しがっているのだろうなあ。iPhoneの登場で世界中で同じモデルが活躍していてもはやスタンダードになりそうだけど、一人勝ちにならないように面白い携帯をどんどん作って欲しい。携帯文化は来るところまで来た感があるけど、今後どう進化するか楽しみだ。
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ペプシピンク

l_11202-1_m.jpg 前にも書いたペプシピンクの味は
「いちごミルク」
であった。本日早速、コンビニまで走って買ってきてすぐに味見。炭酸の中に粉っぽいイチゴの味・・。ミルクはどこに行った?が感想。トンでもない味ばかりの「遊びペプシ」の中では、わりと普通の部類に入るかな。きゅうりとかモンブランとか小豆とかに比べると断然に普通で断然に飲みやすい(美味しいわけではない)んだけど、それがいいかと言うとまた別問題。完全にないものねだりだけど、もっと奇抜で変なものを期待していたんだよねー。(笑)どうせ冒険するならもっと大胆に
「えー、なにこれー、ちょっと手出し見るかな・・」
と物珍しさで気を引いて欲しいんだよね。まあ、普通なだけに普通に飲めます。
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練習

 霧っていいよね。あんまり見ないから珍しいこともあるだろうけど、今日はずっと霧が立ちこめる不思議な天気であった。夕方すぎから残念んな事に雨に変わってしまったけど、そんな中でも熱い練習が行われた。
 今日は割と出席率がたかく、ほとんどのメンバーが勢揃い。早々とゲームになったことを考えると、ほぼ3時間ゲームしっぱなしだったのかあ、疲れる訳だ。選手権を敗退した僕らの次なる目標は県リーグでまだしばらく期間があくけど、この時間は大事であること、そしてこの時間で積み重ねたものが僕らの力であることを皆理解している。
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真夜中の信号

 学生の頃に深夜までのバイトをしていた。店を閉めてからは閉店処理がありそれを終えての帰宅になるわけで、帰る頃には人一人いない。そんな町を自転車で家まで走るのである。眠いし疲れてはいるんだけど、いつもは喧噪にまみれている町が静かになるこの時間が好きであった。冬は嫌なんだけど、春や夏前の夜には優しい雰囲気があってなんとなくこれが心地良かったんだよね。
 誰もいない、静まりかえったそんな街でも信号は真面目に仕事をしている。滑稽な風景でもあるけど、僕はそれも好きであった。ちょっと寂しいというか切ないというか、誰も見ていなくても色が変わっていくんだよね。手前の信号が変わったと思ったら、こんどはその先の信号が変わり、そのもっと奥の信号が変わる。
 遠くの信号までみることができる一直線の大通りがあって、いつもそこを通って帰るんだけど、そんな時間だし車なんて走っていないから信号は守らなかった。分離帯があって通りを横切るころは出来ないから滅茶苦茶な渡り方はしないけど、もし分離帯がなかったら平気で横断していたと思う。でも、時々だけど、本当に時々、律儀に信号を待つ人を見かけることがあった。当時は携帯電話をいじるなんて事はないから、信号の前でただ立っているだけ。一瞬、なにをしているんだろうと思うんだけど、そういう人もいるんだよね・・。なんでもないことだけど、そこにはドラマがある気がしてたんだよね。
日々 | comments (314) | trackbacks (0)

宇宙人がいるかどうかって

 最近、宇宙関係の発見が相次いでいる。実はそれはいつものことで、今はまだ「はやぶさ」の熱が続いているから報道されているのかもしれない。でも、新しい発見のニュースというのはいつだって面白い。
 地球以外の星で微生物が発見されてから地球外に生命があるんじゃないか、という話が盛り上がっている。微生物があるってことは生命があるわけで、人間ににた知能を持った生命がある可能性はないとは言えない。が、いたとしても宇宙人が地球に姿を現すためには光の速度で移動できたとしても、何万年も移動する必要がある。生命がいたとしても、光速で移動できる技術があったとしても、絶望的に「遠い」のである。
 そもそも人類は偶然の偶然の偶然の産物。パソコンの部品を一つずつ解体して、それらをダンボールに入れて、何回か振ってダンボールを開けるとパソコンになっていた、というぐらいの可能性らしいんだよね。広い宇宙に一人ぼっち、というのも寂しい話だけど、人類のような生命体というのはやっぱりいないのかなあ。
日々 | comments (43) | trackbacks (0)

日本描写

 興味深い映画ニュース、「真珠の耳飾りの少女」監督が、太平洋戦争終結後の日本を描映画を撮るとのこと。タイトルは「Emperor」で、日本の降伏後、マッカーサーが天皇を戦犯として追及しない決定をしたことなど、戦後の史実をもとにして描くドラマらしい。アメリカ側の視点からみた戦後史は興味深くて期待してしまう。こんな内容の映画を観たがる観客が日本以外にもいるのかが不思議だが、それなりの勝算があるのかな。
 毎回のことだけど、日本や日本人が出てくる映画の共通の問題として「日本描写」がある。いつも変な建物や看板や風習や人が出てくるのはお決まりのパターン。間違っているのが当たり前だったりするから、逆に
「変な日本描写を楽しむ」
という見方があるくらいである。現代劇だったらまだいいけど、歴史ものともなれば映像に説得力を持たせるために詳細な日本描写が必要だったりするから色んな意味で今から公開が楽しみである。
 日本描写が酷い映画っていくらでもあるけど、実は意図的にやっている作品が多い。それは本当の日本よりも、アメリカ人が想像する日本像を描いた方がリアルに感じられるからなんだよね・・。
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DVD

 予定されている決起集会に向けてDVDを編集しているんだけど、これが時間がかかって大変である。色んな試合の色んな場面をつなげるわけなんだけど、それをやるためには全ての動画を見て、切り取る場面の時間を記録する必要がある。記録したら今度は順番に場面を切り取っていらない場面を捨てて、残った場面をつなげて今度は説明文をつける。これを複数枚やらないといけないわけで、時間がかかるんだよね。
 動画を編集するのはいつも大変だけど、逆をいうと、普通の家庭用パソコンでそこまで出来る世の中なんだよね。僕が使っているのはフリーのソフトで金はかからない。動画には色んな規格があって本来は敷居が高いんだけど、今のソフトがあれば詳細な知識は必要ない。カメラとPCさえあれば誰もが映画を作れる環境なんだよね。いいか悪いかは微妙な問題だけど、この手軽を前に著作権の意味が薄れてくることは良く理解できる・・。
日々 | comments (4) | trackbacks (0)

コロッケはなぜ正しいか

 最近もそうだけど、ちょっと前からものまねがまた流行っているよね。名前は忘れたけど派手目な女の人が最近よく出ていて、たしかにすごい上手い。本人と同じ声で同じように歌えるのはたしかにすごい事だけど、僕的にはイマイチつまらない・・。
 良く、歌っている途中で本人登場!ってパターンがあるよね。今日、まさに最近流行のモノマネが上手い女の人が歌っている途中で本人が出てくる予定調和のハプニングがあった。その人は本当に上手いから、まるで同じ人二人が同じように歌っている様に聞こえる。僕はそれを見ながら、これのどこが面白いのだろう、とマジで思ってしまった。同じように歌っている二人・・。
 僕はコロッケが好きなのがまさにそこ。コロッケの場合は普通にやれば上手いんだろうけど、あえてそれをデフォルメし笑いに繋げている。調子のいい時は、もはやモノマネかどうか怪しいぐらいにモノマネの対象から離れていってもはや似ていないんだけど、どう見てもその人にしか見えない、というところがいい。中には対象をからかっている様に見えたりする事もあるけど、同時に
「きっとこの人のことが好きなんだろうなあ」
という愛情も見え隠れする。コロッケは「上手い」のレベルをすでに超えており、モノマネを次のレベルにあげようと挑戦している。この姿勢こそがモノマネの正しいあり方なんじゃないか、と思うのだ。

 
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