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フィリピン獄中結婚

 5月の初めぐらいにラジオでこんなニュースを聞いた。
 フィリピンで大麻不法所持で逮捕され、死刑判決を受けたものの、2003年に無期刑に減刑された鈴木英司受刑者(49)=愛知県出身=が、フィリピン人女性と今年3月に獄中結婚していたことが分かった。日本の外務省によると、海外に無期刑(終身刑を含む)の邦人受刑者は19人(05年1月現在)いるが、獄中結婚は珍しいという。
 マニラ首都圏モンテンルパの刑務所内でインタビューに応じた鈴木受刑者によると、妻マリッサさん(25)と知り合ったのは00年12月。看守に金銭を渡し、所持を見逃してもらった携帯電話で、日本人の知り合いに送ったつもりのメールが、番号間違いでマリッサさんに届いたのがきっかけだった。
 
 その番組では知りたくもないフィリピンの刑務所事情(それはそれで面白かった)について説明があった。フィリピンでは刑務所の制度は日本とは大分ちがくて、刑の重さによっては週末は家に帰れたり、昼間は外出が許されたりするらしい。ただ、看守の買収が当たり前の様に行われているのは事実で、刑務所内では看守より囚人の方が力が強かったりする。携帯電話の普及で刑務所内から外に好きに連絡が取れるようになり、
「俺に便宜を計ってくれないと、仲間にお前の家族を襲わせるぞ」
という脅迫に怯え、賄賂を受け取る看守がほとんどらしいのだ。
 このニュースの面白い所は「送り先を間違えて始まった恋」、という所にあって、まるで映画の様な展開じゃないか。ここがハリウッドだったら既に映画化されているハズだ。

 このニュースには実は続きがあって、なんとこの女性は妊娠していたのだ!だが、鈴木容疑者は無期刑のため、外出は許されていない。実は彼女が看守に賄賂を渡して刑務所内に一泊しているのだ。一般人の宿泊はもちろん禁止なのだが、これも賄賂がなせる技か。

 昨日のブラジルの話もそうだけど、発展途上国に置ける刑務所って頭の痛い問題なんだよね。犯罪者のために金を使わないといけないので、本心の所では収監せずにさっさと殺したいんだろうなあ。刑務所がまた犯罪の温床になっているので本来の役目を果たしているとは言えない。こういう話になってくると、「犯罪者に人権はあるのか」という話になってくる。映画だったらダーティー・ハリーが爽快にぶっ殺してくれるけど、現実ではそうも行かない・・・。

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