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過去は追いかけてくる。

 僕の映画ランキング1位にポール・トーマス・アンダーソン(通称P.T.A.)という人が撮った「マグノリア」と言う映画がある。この映画でよく出てくるセリフがあって、
「どんなに逃げても過去は追いかけてくる」
というのがある。紛らわしい事にポール・アンダーソンという監督がもう一人いて、僕が好きな「マグノリア」や「ブギー・ナイツ」を撮っている監督を「いい方のアンダーソン」、「ソルジャー」や「イベント・ホライゾン」等B級SFものを撮っている方を「駄目な方のアンダーソン」と巷では呼んでいる。余談。
 実は昨日、わが家で古い少年マガジンを見つけた。懐かしー、と思いながらめくっていると「宮本恒靖物語」というマンガがあった。男なら誰もが自分の少年時代に有名なスポーツ選手のマンガを読んでいると思う。今思えばかなり強引なマンガの種類ではあったけど、必ず読んでいた事を思い出した。というわけでもちろん読み始めた。タイミング的には日本代表がドイツに飛びだつ前ぐらいの時期で、全体的に日本はいける!みたいな雰囲気が全面にでていた。
 あらすじ的に言うと、宮本選手が回想をしながら2002年のW杯に置き忘れたものを絶対に取り返すんだ、という想いを語り始める。
次に予選のバーレーン戦を前にバラバラになり始めるチームを宮本キャプテンがまとめる「アブダビの夜」の話に移る。選手達が自発的に集まり、そこで互いの意見交換をする事でチームとしての一体感とやる気を取り戻す。(途中の三浦アツの話は感動)。そしてチームは全身全霊を賭け、見事W杯出場の切符を勝ち取る。続くアジアカップの決勝では中澤を前線に上げ、勝負にでた判断を語って、「忘れていたのはコレだ!最後まで勝負に出る姿勢だ!」という事になり、W杯では日本代表の活躍がきっと見れる!という事で終わっている。
残酷である。残酷以外のなにものでもない。希望というのそう、残酷なものなのだ。この場合はさらに大きな期待がプラスされているからなおさらタチが悪い。よく考えたら僕も「いけるんじゃない?」と思っていたヤツの一人なので、今更何もいうまい。過去は常に追いかけてくるのなら、ついて来れないぐらいに突っ走ればいい!
 
 

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