< 2006年6月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >

Zico帰国

 昨日のニュースでZicoがブラジルに帰国した事を知った。住友時代から数えると15年もの間日本に貢献してきた事になる。Jリーグの試合でボールに唾を吐いたのは遥か昔の事、Zicoが日本のフットボール界に残した足跡はあまりにも大きく、ワールドカップで簡単に負けちゃったからってその価値に傷が付いたりはしない。そもそもフットボールはマンガで読むスポーツという認識がまかりとおった地球の裏側までわざわざ指導をしに来たのだから、感謝以外の気持ちはありません。
 思えば当時は信じられない様なフットボール熱の中いろんなスターがJリーグを彩ったっけ。どれもが燃え尽きる前の選手だったり、もう燃え尽きた選手ばかりだったがそれでもZicoは確かな輝きを放って鹿島を強豪チームにした。
アルシンド=あのカッパだれ?

レオナルド=ブラジル代表だけど肘うちで出場停止の奴でしょ?(今思えば日本に来たの奇跡)
という前評判が決して良かった訳ではない選手を呼び活躍させ見事な青田刈りをみせた。現役を引退してからは鹿島を影から牛耳り、Jリーグで屈指のチームに育て上げた。
 日本に来る事はジーコに取ってはなんの得もなく、(金だってそんなにもらってないし、第一金に困る人じゃない)その動機はフットボールを広げるという純粋な気持ちだったと思うと、日本での扱いはイマイチ失礼だったのではと思う。前にも書いたけどZicoのネームバリューは僕らが想像するよりも高く、日本代表がイギリスに遠征した時に控え室にベッカムが「少年時代のヒーローだった」と正装姿で挨拶に来たり、アドリアーノが「サインもらってきてよ」と中田に頼んだりと、やっぱり特別な存在なのだ。実際親善試合を組むときにもZicoの名前で組みやすいという話も聞いたしね。
 15年もの間地球の裏側を行ったり来たりしたZicoの移動距離にくらべ、日本のフットボールはどれだけ前進したのだろうか。願わくはこれからもZicoに取って気になる存在であって欲しいものだ。

Trackbacks

Comments

Comment Form

yesno
< 過去は追いかけてくる。 | top |