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次の冒険がある

 4年間にわたるジーコJAPANの冒険は終わった。コンフェデでブラジルに引き分け、親善試合でドイツに引き分けた代表を見て僕を含む多くのサポーターは「もしかしたらいけるんじゃん?」という想いを抱いたと想うけど、現実というのは厳しかった。淡い期待をもうち砕くゲーム展開に少しでも眠ろうと思っても寝れなかった人も多いだろう。
 コテンパンにやられて負けるというにはなんとリアルな事か。12年前のドーハ、ピッチにうずくまり立てない選手の姿と今回の中田の姿はダブって見えたのは僕だけだろうか。当時は日本のフットボールに未来はないな、なんて思ったけど今回はいささか違う。思い出して欲しい、ドーハでは同点にされた直後には誰もがピッチに座り込んで残り時間にかけてすぐにボールをセットする選手はいなかった。今回の試合では3点もリードされても代表は攻めた。選手もサポーターの頭の中にも「もうダメだ」という考えはあったけど、最後まで戦った。
 思えば8年前はなにもなく終わり、4年前は予定調和の中での感動の薄い勝利だった。今大会からやっと日本は世界に一員になったと言えるのではないか。
 とはいえ局面では技術的にも肉体的にも世界との差を感じた大会だった。日本のサッカー人口のピラミッドで上から上手い奴を23人集めても世界との差は大きい。まがりなりにボールを蹴っている僕らもそのピラミッドの一員であるわけだから、僕らを代表する「僕らの代表」は弱いと言うことになる。残念だけど受け入れるしかない。この敗北を心に刻んで記憶にしていくしかない。
 おそらく誰かが悪いとか、采配が悪いとか、選手が悪いというわけではない。だたただ、そこまでのレベルでしかないと言うことだ。残念。残念だけどまあ、4年後がまだある。フットボールは明日もある。この先中田よりも強い奴、中村より上手い奴が絶対出てくる。これからはくれぐれも「強豪国と分けた」、「いい勝負をした」事で浮かれないようにしようと思う。やっぱ勝つ事、勝ちきる事が全てであり、一番上に掲げるべき目標だ。
 もう少ししたら新しい代表監督が発表されるだろう。4年後はもう始まっている。

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