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球蹴っている場合じゃない!

 ニュースでは見た事ないんだけど、今ブラジルが大変な事になっている。なんと警察官を標的としての襲撃が頻発しているのだ。12日の夜から14日にかけ、麻薬密売組織とみられる武装グループが警察施設や警察官らを次々と襲撃した。地元の報道によると警察官が35人、市民3人、武装グループの14人が死亡、約50人が負傷ているらしい。犯行は計画的で、非番の警察官の家までに踏み込んでの攻撃だから、よっぽどの異常事態だと言える。また同時に、サンパウロ州内の24の刑務所で受刑者の暴動が一斉に発生。一部は収束したものの、18カ所で刑務官ら計約100人を人質にして立てこもった。事態は収束しているみたいだけど、警官に対する突発的な攻撃が時々様だ。
 警察もだまっている訳ではない。仲間がやられた事にたいしての報復もすざましく、ここぞとばかりに関係のない罪人をも射殺しているのでは、と言われている。警察が誰かを殺したときは検死と報告書が必要になるようだが、誰がなんで殺されたのかの理由は一切発表されていない。12日以来の一連の襲撃では、攻撃に加わった容疑者71人が、警察との交戦で死んだと言われている。警察、警備、刑務所職員等では、44人が殺された。
 こうなると一種の内戦状態じゃん!と思うけど、じつはブラジルではこういった事件は年に何回かはあるみたいなので、日本ではニュースにもなっていないのかなあ。襲撃が一般人に及ぶ事もないようだが、暴動としてはここ数年で一番大きいものらしい。
 こうなると理由が気になるんだけど、収監されている麻薬組織「州都第1部隊」のメンバーたち数百人を警備が最も厳重な刑務所に移送したことから、同組織が「報復」のために警察への襲撃などを開始したようだ。同組織の指導者が獄中から指令を出しているとも言われていて、攻撃がやんだという事は政府と組織のボスとの間に何かしらの合意があったのでは、と囁かれている。政府は「交渉はしない」と公言していたらしいけど・・・。

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