アメリカ人のフットボール

 昨年に公開された映画で「幸せの隠れ場所」というのがある。邦題はこの通りサイテーだけど、映画自体は美談すぎる点に目をつむればすごく良くて好きな一本である。
 白人の金持ち家族が家のない黒人青年を家族として受け入れ育てる、と言う話で、この青年にはフットボールの才能があって、最後にはプロ入りするという展開である。その家には年頃の長女と生意気な小学生の長男がいるんだけど、みんな彼を暖かく迎える。昨日まで知らなかった体のでかい黒人青年を家に迎えることで偽善者扱いされたり、金持ち仲間から変な目で見られたりするんだけど、それに負けることなく何が正しいかを考えながら行動していく。
 この黒人青年は途中からフットボールの才能を開花させていき、たくさんの有名大学のスカウトが押し寄せ、取り合いになる。彼は拾ってくれた夫妻の出身大学を選び進学するのだが、ここで待ったが入る。夫妻がその大学の出身者であり、尚かつ多額の寄付をしていた。優秀なフットボール選手である彼を大学に入れるために彼の後見人になったのでは?という容疑がかかったのだ。彼を家族として引き取り育て、その見返りとして大学に入ってもらう、という容疑である。映画を見ているとあまり気づかないんだけど、後で冷静になって考えると
「いくら優秀な選手だからって大学に入れるために家族に迎えて養うか?」
と思うんだよね。この映画は実話だし、それが当たり前かのように表現されているからアメリカにおけるフットボールはこれだけすごいんだなあ、と思うんだけど実際はどうなのだろう。
 アメフト映画には名作がたくさんあって、この「アメフトが全て」という価値観はどれにも共通してあるんだよね。
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