ロンドンに手を振って

 ラジオを聴いてたら、僕の好きなアーティストが出演していた。若い頃は色んな国々に行っては、そこで出会った仲間と曲を作っては違う国に飛ぶ日々を過ごしていた、という話をしていた。そこで、ロンドンからブラジルに飛んだ時にの事を
「そこで僕は冬のロンドンに手を振ってブラジルに飛んだんですよ」
と表現していた。ずいぶん移動するなあ、と思いながらも僕は「〜手を振って」という表現がすごく気に入った。普段の会話でそのフレーズを言ってみたい!と思ってずっとタイミングを待っているんだけど、なかなか来ない笑。その人はそのフレーズを狙って使ったのか、はたまた自然に出たのかは分からないけど、アーティストならではの信頼度があるから使って良いんだよね。一般人が普段の生活で
「その時真夏の千葉に手を振って」
見たいなことを言ってもちょっとなあ・・・、って感じになりそうである。そういえば「THIS IS IT」でマイケルも求めている音の感覚を説明する時に
「ベッドから這い出るような・・」
「月光に浸したような・・・」
という表現を使っていたんだよね。一般人の口からは到底出てこない言葉である。とはいえ、ちょっと文学的で詩的な表現に憧れるのも事実。
 こういうのって実は表現の問題ではなく、本人がそう感じているかどうか問題なんだよね。きっとこの人は心の中で本当に手を振ったのだろう。そういう完成が欲しいものだ。
日々 | comments (262) | trackbacks (0)
calendar
<< February 2012 >>
SunMonTueWedThuFriSat
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
26272829   
selected entries
categories
archives
recent comments
profile
others