ドレスコード

 マックのテイクアウトで頼んだ商品を待ちながら空いているテーブルに座る。どうやら先客がいるようで、僕と同じように紙切れを片手に待っている人が何人かいる。やれやれ、なんて思いながら店内を見渡していたら、隣のテーブルの会話が耳に入ってくる。20台前半の男性二人が向かい合わせで座っており、割と大きい声で話をしている。二人とも似たような背格好とファッションをしていて、
「来シーズンのアニメは・・」
「どのアニメから捨てていくか・・」
「この流れからだとあのアニメの意味はこう変わってくる・・」
みたいな話をしている。所々に僕でも分かる固有名詞が出てきて、何となく会話の流れを追うことは出来るのだが、意味はちんぷんかんぷん。会話を把握するのは無理そうなんだけど、何かが気になってずっと彼らをチラ見してしまう・・。なんだろ、と思って良く見てみたら二人の格好と様子があまりにも似すぎているんだよね。スーパーのオリンピックとかで良く見かけるNIKEでもADIDASでもないブランドのスニーカー。薄い色のジーンズ?にシャツ。その上から黒いダウンにリュックサック。格好も似ているんだけど、喋る様子も同じで、ニヤニヤしながらも決して目線を合わせる事なく会話をしているのである。誰もが想像する「オタク」である。
 自分の中にもオタクな部分があって、そのためか僕はオタクと呼ばれる人達に対して嫌悪感を感じたりはしないけど、不思議に思うには
・なぜ似た格好になっていくのだろうか
ということである。これはオタクだけではなく、ヤンキーとかもそうだよね。僕のイメージではヤンキーは型にはめられることを何よりも嫌っていそうだけど、襟足を伸ばして染めて、眉を細くし、という形を守っている。これが不思議なんだよね。もちろん、こういう人ばかりじゃないだろうし、その業界における格好良さがあって、それを追いかけているうちに皆同じになっていくんだるけど、本当に不思議である。
日々 | comments (28) | trackbacks (0)
calendar
<< March 2012 >>
SunMonTueWedThuFriSat
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
selected entries
categories
archives
recent comments
profile
others