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競技の尊厳

 2006年W杯日本代表の23人の発表と共にお茶の間茶にサッカーが帰ってきた。この光景は4年前の空気を思い出させてくれて、いよいよか、と感じさせてくれる。ワイドショーはどこかしこも選手のバックグラウンドを紹介したり、4年間の歩みとその中での出来事をドラマチックに紹介している。サプライズといわれた巻選手の扱いが特に目立っていて、家族ぐるみで忙しそうだ。
 サッカーとメディアの関係は難しくて、お茶の間までサッカーを届けてくれるのはいいんだけど、巻の親父を出すのは本当に必要なのだろうか?少し前にイングランド監督のエリクソンがアラブの富豪を装った新聞記者にハメられて、イングランド・プレミアリーグのクラブを買収するならアストンビラが狙い目だなとか、十分な報酬があればW杯終了後にも契約途中で代表監督を辞めクラブに合流できるなどとか、ベッカムとは個人的なコネを使ってアストンビラに移籍させることができるとか、と発言したことが話題になったけど、この出来事はサッカーの競技としての尊厳を損ねている気がする。おそらく色んな複線があってエリクソンはその様にハメられたのだろう。
 プロスポーツには娯楽の側面があってそれが身近にサッカーを感じる原因なんだろうけど、サッカー選手、監督というのは命を削ってプレイしているわけで、国を代表する23人ともなれば、その国の全サッカー人口の上から23人となるわけだからそれ相応の尊敬を受けないといけない。エリクソンにしたようなことを日本のマスコミはしないとは思うけど、いまのサッカーの扱いはなんだか変な感じがするだよね。

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