高尾山には高尾山薬王院という、聖武天皇が建てたお寺がある。山のど真ん中にあって、登山もしくは下山のときに訪れる人が多い。とても立派な寺院で、最初に思ったのは
「よくこんな所にこんな立派なものを作ったな」
である。
 これは高尾山だけではなく、成田山でも鎌倉でも京都でも江ノ島でも感じたことである。山の中に立派な寺院を作る意味は日常の風景と離すことで神秘性を持たせるとか、、色んな狙いと意味合いがあると思うけど、どれもこれも気が遠くなるような作業だったに違いない。建造にかかった時間は調べても分からず終いだったけど、山を拓く所から始まるわけだから、かかった時間・金はとんでもないものだろう。人だって何人も死んでいるに違いない。
 寺でのお決まりの風景として、名前が彫られた柱とか石柱とかである。そこには何らかの形でお寺に貢献をした人の名前が彫られている。まあ、寄付というか、お布施ですね。大きなお寺ともなると、永遠に続く個人名や法人名を読みながら、自分と同じ名前を探しながら歩いてしまうこともあると思う。寺を一つ建造するのにどれぐらいの金がかかったのかはそれを見てもたりないだろうけど、寺を造るパワーの源はこの金ではなく、きっと「信仰」なんだよね。きっとこの「信仰」があんな所にあんなものを造る最大の推進力に違いない。建造の途中で「不可能」、「もう無理!」って思える瞬間が無数にあったはずだろうけど、それを乗り越えるのは金とか責任とかよりも、信仰のほうが効くって事かは間違いない。
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