危険の種類

 ガキの頃に沖縄に行った時に感じたのは
「基地の中に沖縄があるんじゃないか?」
という感覚だった。延々と続く金網。子供に取っては威圧感のある風景で、怖くはないが何となく気持ち悪い、そんな風景であった。

 オスプレイの話題で持ちきりである。どうやら大変な欠陥機で、事故を起こす確率がベラボーに高いらしい。という人もいれば、今使っている古いヘリよりは全然安全、という人もいる。そもそも今回のオスプレイの導入は古くなって危険なヘリと交換することが目的である。ちなみこの型のヘリは古すぎて自衛隊でもとっくに使われていないらしいから、何かと交換することは必須の様だ。オスプレイはヘリの二倍のスピードで移動でき、三倍の積載量がある。良く落ちると言われても、他の航空機だって落ちているわけだから、どれだけ危険なのかイマイチ実感しにくい・・。良く考えたら、他の航空機が落ちる確率と比較された情報を見たことがない。事故の動画はショッキングなもので見せられるとついつい
「これは危険だ!」
と思ってしまうけど、そりゃあ当たり前だよね。
 いつも通り、誰が正しいのかが分からない状態で、事実より感情を優先してしまいそうになる。こういう時は、自分の持っている情報で冷静に考えてみる。そこでたどり着くのは
「そもそも米軍はそんな欠陥機に兵隊乗せるか?」
という素朴な疑問である。オスプレイはきっと高いものだろうし、そうポイポイ落ちても米軍は困るに決まっている。そりゃあこっちだって嫌だけど、冷静に考えてみれば向こうだって落としたい訳ではないことはすぐに分かるはずだ。断片的な情報で感情にまかせて判断することは同じように危険なはず。
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