トイストーリー3

 昨日の夜にTVでトイストーリー3をやっていた。今までに何度も見ているけど、ついつい見てしまった。何度も書くけど、ゴミ焼却場の炎を前にしてみんなで手を繋ぐあのシーンは最高だよね。彼らは目と目を合わせ、互いに複雑な目線を送り合うが、その中にあるのは諦めである。子供が観る映画でこれほどにハッキリと、生きることを諦めるシーンは今まできっとなかった違いない。人間に出来るかどうか分からない、なんとも言えない表情だし、観ていると号泣しそうになるんだけど、良く考えたら人形なんだよね。人形どころか、CGなんだけど。笑
 見直して気づいたのは、アンディの成長物語でもあるってことである。主人公たちはあくまでもオモチャたちだからほぼ写らないアンディーだけに、最後のウッディーをあげるかどうかの描写がきいてくる。一瞬躊躇するんだよね。が、決意を決めた感じでウッディーをプレゼントする。大学生になるアンディーはそれまでにもオモチャから興味をなくすなど、大人になっている描写はたくさんあるんだけど、これが決定的なものになっていく。
 犬も歳を取り、妹も大きい。アンディーは家を出る歳になった。映画の中での時間は経つが、オモチャたちはそのままなんだよね。それでも、アンディーが最後に観るのは動かないオモチャたちである。観客である僕らは、彼らには個性があって表情も気持ちも抱く存在であることはわかっているだけに、最後に並んだオモチャたちのいつも通りの顔が違って見える・・。本当に良く出来ている。
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