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ドラマは日常

 上野のラーメン屋、珍々亭のことを以前にも書いた。「店」と呼べるかどうか微妙な設備、客に媚びない接客、一言もしゃべらない板前二人の容姿はその筋の人。一人がラーメン、もう一人が炒め物担当であることは通っているうちに気づいた。この二人はまったくしゃべらないのに息が合っていて、自分の仕事をしっかりとこなす姿をいつもカッコいいと思っていた。昔気質の職人だ。
 この店に三ヶ月前ぐらいから60歳前後と思われるのおじさんが新人として加わった。注文をとって料理を出して会計をするのが主な仕事。が、なれない内はうまくいかない。先輩のちょっと怖いお姉さま(推定50前後)によく注意されていた。レジなんてないから会計は暗算でやらないといけないし、店が込んでくると誰がいくらのメニューを頼んだのかを把握しておかないといけない。狭い店ではあるけど、簡単な事ではない。60前後のオッサンがアタフタしている姿というのは何だか寂しいもので、がんばって欲しいとは思うものの、ちょっと厳しいかなと思っていた。
 今日久しぶりに珍々亭を訪れた。おじさんの姿はなく、いちいちカッコいい板前二人にお姉さんのいつものフォーメーション。料理を頼んで少しすると、「おはようございます!」と元気にあのおじさんが登場。お姉さんと交代かと思ったら、なんと厨房の中に入っていくではないか!おじさんは真っ白な割烹着の上からキュッとエプロンを閉め、笑顔を見せていた。ラーメンの盛り付けをしながら、板前さんい注意を受ける。このときのおじさんの表情は3ヶ月前のものとはまったくちがう、楽しさと喜びでいっぱいで人事ながらとても嬉しくなった。おじさんがどういった道程で珍々亭で働くことになったかは分からないけど、そこで働ける事に喜びを感じていることはその表情からみて取れた。ウェイターから始まり、ついに料理を作る側に。出世である。
 60ぐらいのオッサンの働く姿に感動させられるとは思わなかったけど、年のいった人のそんな姿勢を見ちゃうとがんばらないといけないなあ、なんて思ってしまった。

posted by @6 : 23:16

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