人生と楽しみ

 明日、父の新しい車が納車される予定らしい。僕は朝から仕事なので立ち会えないが、非常にうらやましい。金がある家でもないから、そんな高級車でもないだろうけど、父はかねがね
「次の車は俺の最後の車になるだろうから、欲しい車を買わせてもらう」
と言っていた。どうせ自分で働いた金で買うんだから好きにすればいいじゃん、なんて思っていたけど、母が軽く認めたことにびっくりした。
「働きづめの人生なんだから、そのぐらいいいでしょ」
と言っていて、本気なのかどうか、ちょっと迷った。
 「人生」って言葉は良く聞くけど、今回のこの場合にはなんだか深い説得力があった。まあ、ずっと背中を見てきた自分の両親から出た言葉で、それも何気ない会話の中の一言なんだけど、その「人生」の中の何%には僕も含まれているわけで、そりゃ重く感じるか。ここは長男らしく
「車の一つぐらい俺が買ってやるよ」
と言いたいところだけど、そんな金はないし、そして何より
「自分で買う車」
ってとこに価値がある気もする。全然相談されなかったし(笑)。まあ、父はそこまで車キチではないけど、いい年の男がどんな買い物をしたのか、非常に楽しみである。
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