映画の3D化

 僕は子供の頃から本が好きなガキであった。そして大抵のガキがそうである様に、「飛び出す絵本」が好きだった。アレって多分万国共通の子供だましだよね。本を開くと起き上がるあの仕掛けが不思議で、何度も何度も触っているうちに決まって壊すんだけど、それでも楽しいものである。 で、最近そのことを思い出したんだけど、「飛び出す絵本」って3Dだよね。
 という話は置いといて、この前3Dの新時代を開いた「アバター」をDVDで観た。DVDだからもちろん3Dではなくて普通の2D映像なんだけど、そして変な話ではあるけど、僕にはすごく立体的に見えたのである。3Dとまでは言わないけど、立体的には見えるんだよね。で、そこで気付いたんだけど、そして「良く考えたら」なんだけど、僕には映画は全部3Dで見えているんだよね(笑)。見えているというか、脳内で変換しているだけのことなんだろうけど。
 誰にでも映画に夢中になったり、集中している時に映画の中に入っている感を感じたことはあると思う。映画でも小説でも漫画でもそうだと思うけど、その世界に浸れるのが面白い、好きになる作品の大事な要素だったりする。だから、メガネを掛けさせられて飛び出す映像にされなくても頭の中で変換して十分に飛びさせる映像に出来るんだよね。僕が3D映画に全く惹かれない原因が多分ここにあるんだよね。自分でできるっちゅうねん!って話なのである。思えば僕が大好きでその愛を何度もここに書いている「プライベート・ライアン」という映画を劇場で見たとき、戦闘シーンのあまりの迫力に、ここで席を立ったら俺撃たれるかも・・・、なんて思ったものである。アレこそ最高の疑似体験である。映画は昔の昔からずっと3Dだったんだよね、きっと。
 
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