our last days

　今日、運転しながらバスの後を走っていたんだけど、何気なくバスの後ろのランプを観察していた。普段は気にもしないところなんだけど、何だか変な感じがして気になっていたんだよね。良ーく見てみたら、縦長のランプに縦にSOSという文字が浮かんでいたのだ。実際に点灯していたわけではなく、ランプの中にSOSという形になるように小さなLEDが配置さているみたいで、それが光の具合で見えたのである。有事のときに後車にその危機を伝える非常灯なのだろう。注視していれば簡単に見れるレベルだと思うけど、今まで全く気付いていなかったなあ。物騒な世の中になったのか、今まで気付いていなかっただけなのか、どっちだろう。って考えていたら、昔のことを思い出した。

　昔、配達のバイトをしていた頃のこと。信号待ちをしていた時、前に停まっていたトラックのバンパーに貼ってあったシールが目についた。文字の大きさが、見えはするけど読めはしないという微妙な大きさで、気になって気になって、何とか読もうと車をジリジリと近づけた。文字が読みとれるところまで近づけてシールを読んでみたところ、そこに書いてあったのは
「この文字が読める距離まで近づかないでください」
の一文であった。

　信号待ちの瞬間は一瞬頭が空っぽになるから、無になっている瞬間だよね。シールのことは笑えるけど、実際にSOSのランプが点灯しているのを見たらちゃんと対応できるかどうか、非常に微妙である。