ギャップが魅力

 馬を何頭も載せたトラックが横転し、載せていた馬が何頭も死んだというニュースが昨日あった。足を骨折したのか、フラフラする馬の映像も流れていて、非常に痛々しかった。アレが人間だったら絶対に写さないのに、馬だったらアリなんだ、なんて思った。
 僕は競馬をしたこともないし、馬に興味があるわけでもないけど、ブケファラスの伝説は好きである。ブケファラスはアレキサンダーの馬で、それは見事な体格の美しい黒い馬である。元々はアレキサンダーの父への貢物だったんだけど、あまりにも暴れ馬なので殺して馬肉にしようとした所を、まだ子供だったアレキサンダーが
「僕に乗りこなせたら譲ってください」
と言って、ブケファラスに跨った。そして見事に乗りこなしたのである。実はアレキサンダーはブケファラスの弱点に気付いてて、それは
「自分の影が怖かったのである」
だから、アレキサンダーはブケファラスを太陽に向けて落ち着かせてから乗ったのである。ブケファラスには人を食べるとか、人を踏み殺したとか、勇ましい逸話がたくさんあるだけに、自分の影が怖いというこのギャップがすごい好きなんだよね。今気付いたけど多分「黒王」のモデルじゃないのかな。
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