名作

 少し前に@12と、名作だと思う漫画についての話になった。同じ世代でありながらも通ってきた道が違うので、互いに知らない作品も多くあった。それだけ漫画には数多くの作品があって、多様性にあふれている。
 前にもの書いたけど、すごく好きなのに
「これってあんまり面白くないよね・・」
と思っている作品に「キャプテン翼」がある。それは主人公である翼君の内面があまりにも薄いからである。変な話、1巻の翼くんと現在連載中の翼くんは本質的には同じで、変わらないんだよね。

 おもしろい物語の条件に、主人公が決定的に変わる、というのがある。物語の途中で主人公は変化していき、成長したり逆に駄目になったりする。物語の最初と最後では決定的にちがう主人公の変化に人々は感情移入したり感動したり、気持ちを動かされるんだよね。ある意味、翼君は最初から完璧で、最初から完璧だから大きな絶望や挫折にあうはずがなく、変わることもないのである。この「最初からすごいパターン」は案外多い。特にスポーツマンガはそうかも知れない。努力、練習、仲間、色々とドラマはあるけど基本的なパターンは同じかな。
 「最初からすごい」系の漫画って案外多い。昔は好きだったのに、いつのまにか楽しめなくなる瞬間がやがて来るような気がする。歳とともに、だったりするのかな。

 
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