偽善

 阪神大震災の時に、救援物資を配ったとある人が売名行為として叩かれた事があった。その人は救援物資が入ったダンボール全てに自分の名前を印刷していたからである。この話題が結構大きくなり、インタビューを受けたこの人は
「売名行為の何が悪い」
と言ったを覚えている。僕はその時、なんてこの人は正しいのだろう、と思ったのを覚えている。事実その人は山のような物資を提供したのだし、その人のおかげで命を繋いだ人もいたはずである。今回のように何も言わずに超高額な寄付をしたユニクロの社長もすごくカッコいいけど、「偽善者!」と叩かれたこの人だって負けていない。
 こういうニュースばかりだし、TVを見ながら@12とわりと深い話をするんだけど、そのなかで意見が合ったのは
「偽善、ぜんぜんOK」
ということであった。裏にはどんな下心や狙いや企みがあったとしても、実際に行動をし、何かの形で誰かを助けた人の行動に評価を下せるとも思えないし、ドラッガーじゃないけど、過程はどうでも良くて大事なのは「結果」だけなんだよね。変な話、このピンチをチャンスと捉え、商売を起こそうとか、金儲けを考えている人は多いだろう。犯罪でなければ、それで誰かが救われるのなら、全力で偽善、いいと思う。

 これを読んで「?」と思う人もいるだろう。正直それも分かる。問題は「善」とは何なのか、が微妙なんだよね。何が本物で、何が偽善なのか、34歳生きてきてもそのボーダーラインを見極めることは出来ない。ここのところこんな話題ばかりですみません・・。
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