感覚

 ノブの手術について書いた次の日、僕も歯医者のまな板にあがった。噛む力が強いためにかぶせ物との間の歯が欠けた所の処置をしてもらうためである。奥歯のために根は深く、特殊な麻酔を使用するんだけど、これが面白い様に効いた。麻酔の注射こそはすごく痛かったけど、その後は面白いように感覚がなかった。削られている間は
「ここで麻酔が切れたらどうしよう」
とビビっていたけど、終わってみれば歯医者を出てから3時間の間はずっと効きっぱなしという、やっぱり強烈なものだったようだ。感覚がないってことは非日常だから、触ったりつねったりして面白がっていたのだが、ご飯を食べる時に頬の内側を噛みきってしまうんじゃないかという恐怖があり、気が気ではなかった。自分の体なのに感覚がない、その感覚がちょっと面白いんだよね。
 それにてしても、あそこまで感覚をいじれるのは不思議。薬物、っていうのはそれほどの力があるってことだよね。きっとこの延長線上に麻薬等があるんだろうけど、麻酔であれだけの力があるんだから、本当に恐ろしい。
 
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